近藤史恵さんの「三つの名を持つ犬」


ー帯紙よりー
  “誰にも言えない。
   あの子が身代りだということを。
   あの子を守るため
   わたしが人を殺したことを…。”

『取り返しのつかないことをしてしまった。
 本当に取り返しのつかないことを。
 涙が頬をつたって落ちた。
 好きなはずだったのに。
 いつの間にか、ササミがテーブルの下から出てきていた。
 ゆっくりと私に近づいてくる。
 私の膝に前足をかけて、そっと口を舐めた。
 はじめての、甘える仕草だった。
 その背中をぎゅっと抱きしめた。
 ササミは何度もわたしの口を舐めた。
 この瞬間、わたしたちは仲間になった。』(本文より)


愛犬エルを喪ったことで、全ての歯車が狂ってくる…。

追い込まれた都が取った行動が
さらに都を追い詰めてしまうことに

そんな都のブログを見た江口は
あることを思い付き都に近づくのだが…。


読み始めるとエンディングにたどり着くまで
頁を捲る手を止められない!!

続きが気になり一気読みしました^_^;




三つの名を持つ犬

内容(「BOOK」データベースより)

犬を撫で、その温かさに触れることで
ようやく少し救われる。

売れないモデルの草間都は
愛犬エルとの暮らしをブログに綴ることで
心が充たされるだけでなく、生活の糧も得ていた。

だが、ある夜エルは死んでしまう。

追い込まれた都は、エルそっくりの飼い犬を
思わず家に連れ帰ってしまった。

ちいさな罪のはずが、それはやがて思いがけない事件に…

切なく胸を打つ傑作ミステリー!




読後感は思いのほか良かったです。

読んでいる最中は、
追い詰められていく都や、借金まみれの江口
二人の行く末に暗い未来しか見えていなかったけど

取り返しのない事をしてしまった都が
最後に選択したのは…!?

人の業に振り回された、犬のエルと(ナナ・ササミ)が
一番の被害者かも!?





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_11_08



近藤史恵さんの「ガーデン」


本書は、『探偵今泉シリーズ』の第2弾です!


第1弾の『ねむりねずみ』を読んで面白かったので
本書「ガーデン」も手にしましたが
こちらは梨園の世界が舞台ではなかったんです…よ…。

『ねむりねずみ』の瀬川小菊も出る!と思いこんでいたので
…当てが外れて少し残念…。

どうやら、近藤さん「ガーデン」の方を先に書いたけど
出版は『ねむりねずみ』が先になったようで…

第3弾『散りしかたみに』、第4弾『桜姫』、
第5弾『二人道成寺』は歌舞伎が舞台なので
「ガーデン」だけが異色なのも頷けました。

歌舞伎は出てきませんが、「ガーデン」も面白かったです(^^)
かなりハードな内容でしたが…
伏線の張り方、その纏め方は流石でしたね。

それにしてもエンディングにはビックリ!
こうきたかー!!
私の推理はことごとく外れました^_^;



ガーデン

内容(「BOOK」データベースより)

小函を抱えて今泉探偵事務所を訪れた奥田真波は
「火夜が帰ってこないんです」と訴える。

燃える火に夜、人を魅惑せずにはいない謎めいた娘だ。

函の中身を見て只事ではないと諒解した今泉は、
助手山本公彦と共に火夜の行方を追う。

やがて探偵は、死を招き寄せるあやかしの庭へ…。

周到な伏線と丹念に組み立てられた物語世界、
目の離せない場面展開がこたえられない傑作ミステリ。



今度こそ瀬川小菊に会いたい!?ので
次は、『歌舞伎シリーズ』(勝手に改名!?)を読みます!!






テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_09_19



近藤史恵さんの「土螢」


『猿若町捕物帳シリーズ』第5弾、「土螢」読みました。

二日続けての『猿若町…』
頭の中で内容がごちゃまぜになってしまって…^_^;

でも2冊一気読みしてしまうほど面白いシリーズでした。

第6弾の出版が今から楽しみです(^_-)-☆
(まさか、第5弾で完結ってことはないですよね!?)


『むじな菊』
吉原で火事がおき、逃げ遅れた遊女が何人か火傷を負った
その中には梅が枝もいたという…
そんな折、長屋の差配人・銀治が殺された。
銀治は早朝自宅で最中を刺されたらしい
顔見知りの犯行なのか?

『だんまり』
暗闇を歩いていて髷を切られる事件が起こった。
ただ犯人は髷を切って持ち去っただけで
他には危害を加えていない・・・何の目的で?

『土螢』
梅が枝に身請けの話が進んでいるという…
これまで、梅が枝は身請けの話があってもすぐに断っていた
何か気が変わる出来事があったのか…?

『はずれくじ』
貧乏長屋に住む直吉は、同じ長屋のお米に
“富くじを買ってみたらどうだい”と声をかけられた。
その代金はお米が出してくれるらしい。


土螢

内容(「BOOK」データベースより)

吉原で火事があった。

青柳屋の遊女・梅が枝は逃げ遅れて火傷を負ったという。

同心・玉島千蔭は梅が枝を気遣うが、
すぐに見舞いに行こうとはしない。

千蔭は梅が枝の客ではないし、深い仲でもないから。

行ってどうこうできるわけでもないから。

やがて、梅が枝の身請けの話が進んでいるという噂が、
千蔭の耳に入る―。



『猿若町捕物帳シリーズ』の面白みは
説明がくどくないから?かも

余計な描写がなく、すっきりしているというのか
言葉を余分なもので着飾っていないので
読み易さ抜群で、(時間さえあれば)一日に2冊は読める!?

近藤さんの現代小説にもそれは当てはまります。
読みやすい文体で、でもストリー設定は緻密に描かれているので
面白くどんどん物語の中へと惹き込まれていく。

次は、『サクリファイスシリーズ』か、『探偵今泉シリーズ』を
読んでみたいですね。

両シリーズとも、第1弾にあたる
『サクリファイス』と『ねむりねずみ』は読んだので
続きを読むのが、今から楽しみです(^_-)-☆




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_09_11



近藤史恵さんの「寒椿ゆれる」


猿若町捕物帳シリーズ、第4弾「寒椿ゆれる」読みました。

まず一言。

“面白かったです!”

本シリーズの中で、「寒椿ゆれる」が一番好きかも!?

何が良かったかと言うと
千蔭の見合い相手“おろく”の登場ですね。

一見変わりもので算術好き?のおろくですが
『色だの恋だのというのは、恐ろしく思われてなりません』
と千蔭に語っている。
おろくの心には、何か秘めた思いがあるのだろうか…。


『猪鍋』
千蔭の義母・駒が身籠った。
つわりがひどくてほとんど何も食べられない。
このままでは母体までが危険だと心配した千蔭と千次郎は、
巴之丞に薦められ、巷で評判の猪鍋を食べさせてくれる店に
お駒を連れて行くが…。
そんな千蔭に、風変わりな娘おろくとの縁談話しが持ち上がる!

『清姫』
中村座の超売れっ子女形である巴之丞が、
“安珍清姫”を下敷きにした新作を披露するというので
千蔭と八十吉、そしておろくの三人は、
その芝居を見に行くことに
芝居後におろくが何気なく言った一言
「巴之丞様もお気をつけなさいませね」
その後、巴之丞が何者かに刺されるという事件が起こった。
何故おろくは巴之丞の災難を知り得たのか?

『寒椿』
伊勢町の内藤屋に盗賊が入った。
千蔭の好敵手?北町同心、大石新三郎が、
強盗の手引きをしたという疑いを掛けられ謹慎となる。
不審に思った千蔭と八十吉は、秘かに調査を開始するが
出てくる話は新三郎に不利なものばかり…。



寒椿ゆれる

内容(「BOOK」データベースより)

男前ながら堅物の同心・玉島千蔭。

今日もその周囲では事件が起こる。

美貌の花魁・梅が枝、
若手人気女形・水木巴之丞らの手も借りつつ、
江戸を騒がす不可解な事件の解決にあたる。

今回は、女が苦手な千蔭に久しぶりに“兵”の見合い相手が登場。

事件の行方、そして、千蔭の見合いの行方は…。

江戸が息づく傑作シリーズの猿若町捕物帳



堰き止められる想い。
秘められた哀しみ。
江戸の雑踏は、ままならなさで満ちている。

情緒豊かな時代ミステリーの傑作。
ー帯紙より-


後残すは、第5弾『土螢』のみです。
もうすでに一章『むじな菊』は読み終えたので
明日のブログで紹介できるかも!?
続きを読むのが楽しみです(^_-)-☆




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_09_10



近藤史恵さんの「にわか大根」


『猿若町捕り物帳シリーズ』の第3弾
「にわか大根」読みました!


お決まりの登場人物達が、縺れた事件の謎を解く!


主人公:男前だが堅物の同心・玉島千蔭と
本作の語り手:お人好しの岡っ引き・八十吉

美貌と芸で当代きっての人気女形・巴之丞や、
巴之丞と瓜二つの艶やかな花魁・梅が枝など、
存在感たっぷりの登場人物たちが脇を固めます。


『吉原雀』
吉原で三人の遊女が連続死。
謎を解くキーワードは、「雀」

『にわか大根』
人気の実力派女形が突然下手な芝居をするようになった。
そして幼い息子が不振な死に方を…。

『片陰』
人から嫌われるはずのない善良な男が殺された。
いったい誰に?


登場人物の心情を丁寧に描いているので
江戸に暮らす人々の息吹が間近に感じられ
まるで映画を観ているよう!
読みながら各場面の映像が浮かんできました。



にわか大根

内容(「BOOK」データベースより)

芝居小屋が軒を連ねる江戸は猿若町。

上方への巡業から戻った人気女形が、
なぜか突然大根役者になっていた。

そんな折り、その幼い息子が不審な死を遂げて…。

続いて起きた謎めいた出来事につながりはあるのか?
(「にわか大根」)

南町奉行所の同心・玉島千蔭。

男前だが女心にはちとうとい。

けれども事件となれば名推理が冴える。

江戸情趣溢れる連作時代ミステリー。



語りの八十吉の心の声?が面白さを醸し出し
そのおかげで、主人公の堅物・玉島千蔭の人柄が
微笑ましい好人物だと読み手に伝わってくる(^^)


『猿若町捕り物帳シリーズ』
残すところ、『寒椿ゆれる』『土螢』の2冊です。

千蔭と梅が枝の関係はどうなるのかしら?
楽しみです(^_-)-☆




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_09_08




08  « 2019_09 »  10

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

プロフィール

検索フォーム

アクセスカウンター

最新記事

カテゴリ

QRコード

QR




PAGE
TOP.