有川浩さんの「アンマーとぼくら」


母と過ごす3日間。
恩返しは、今からでも遅くない。

「過去は変えられない。変えられるのは今だけだ」
~「帯紙」より~



アンマーとぼくら


休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、
親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。
一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、
再婚した父も逝ってしまった。
観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。
かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、
書き下ろし感動長編。



「女性」と「母性」、
この小説に出てくる母親たちの愛情には、
二つの深さがある。二乗分の美しさがある。
~前川真悟(かりゆし58)


観光ガイドをしている母が
久々に帰省中の息子を観光案内している話
なので読みながら沖縄旅行をしている気分になれるかな?
と、心温まる親子の物語だと思い込み読み進めていると
…何か違うぞ???

リョウはお父さんの子どもっぽさに悩まされっぱなしで
なにかと気苦労の多い小学生
父の急な再婚話で
北海道から沖縄へいきなり転校することになり…
リョウにとっては新しいお母さんも沖縄での暮らしも
自ら望んだものではない、お父さんの突飛な行動に
いつも振り回されてばかりいる
でも転校先で金ちゃんと友達になれたのは良かったね
金ちゃんホントいいやつで!


実の母との死別
父親の急な再婚
慣れない土地への転校
大人になりきれない父親
子どもにとってはかなり過酷な環境で…
かなり重いテーマの物語でしたが
ファンタジーの要素も少し含まれ
文体も軽妙なので読み易かったです。




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_07_28




恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」


俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、
そして音楽を描き切った青春群像小説。
~「帯紙」より~



蜂蜜と遠雷


3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。
「ここを制した者は世界最高峰の
S国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり
近年、覇者である新たな才能の出現は
音楽界の事件となっていた。
養蜂家の父とともに各地を転々とし
自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。
かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇し
CDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、
長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。
音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンで
コンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。
完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される
名門ジュリアード音楽院の
マサル・C・レヴィ=アナトール19歳。
彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる
競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き
優勝するのは誰なのか?



恩田陸さんの「蜂蜜と遠雷」は
直木賞と本屋大賞をダブル受賞した作品で
本屋大賞では同大賞史上初となる2度目の大賞受賞です。
※最初の受賞作は『夜のピクニック』
ちなみに当ブログで最初に紹介した本が『夜のピクニック』なんです♪
http://bookmusicmovie.blog.fc2.com/blog-entry-1.html


「蜜蜂と遠雷」を読む前から
ついに『夜のピクニック』を超える作品登場!?と
期待度がどうしても高まってしまい…
でもこういうときって肩透かしにあう?という危険が!?
なのでヒートアップする心を押さえながら最初の頁を捲りました。


私、クラシック音楽が大好きでCDもかなり持っており
芳ヶ江国際ピアノコンクールでエントリーされている曲は
ほとんど聴いたことがある曲だったので
読む前からピアノの音が頭の中に響いている
その音を恩田さんはどう料理しているのか…


頁を捲りながら恩田陸さんの音の表現の多才さに
その表現の凄さに驚愕しました。
前年の本屋大賞作宮下奈都さんの『羊と鋼の森』も
音楽がテーマの物語で(ピアノ調律師の物語)
宮下さんのピアノの音色の描写にふれ
“ピアノが弾きたい!”衝動に駆られた記憶が
でも本書「蜂蜜と遠雷」では弾きたいではなく
コンテスタントの曲を聴きたい!!
思わず読みながらCDをかけようかな?と
でもCDを探すのが面倒で止めましたが…^_^;

メインの登場人物は4人いるのですが
それぞれの音楽の素晴らしさ美しさ感動を
言葉で表現して読者に伝える筆力は流石です
そして、コンテストのみに焦点をあてた物語が
これだけ読み応えのある作品になるとは驚きでした。
それでも私の中では『夜のピクニック』を超えることができず
いや面白さの種類が違うので比べられない!?

「蜂蜜と遠雷」を今度はCDをかけながら読んでみたいな!と思っています。

余談ですが、本書を読みながら何度も漫画『ピアノの森』が浮かび
一色まことさんの『ピアノの森』20巻までしか読んでいないので
「蜂蜜と遠雷」のお陰で続きが無性に読みたくなってしまった
全26巻なので続きを買いに行かなくては!


※「蜜蜂と遠雷」の世界を彩る音楽がアルバム化されます。
『蜜蜂と遠雷 音楽集』2017年5月26日リリース
詳細はコチラ⇒http://www.naxos.jp/news/nycc-27303-4




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_05_03




稲葉稔さんの「風塵の剣(三)」


こやつが父と母の命を―。
許さぬッ!
根岸肥前守、東洲斎写楽、憎き仇打ち。
運命の出会いが、彦蔵を大きく揺さぶる!
~「帯紙」より~



風塵の剣3

根岸肥前守の発案で発足され、
町奉行所で解決できなかった事案を
改めて受け持つ「奉行組」。
彦蔵は、その一員となることで生計を立てながら、
絵の修業を続けていた。
江戸随一の版元・蔦屋重三郎の紹介で
歌川豊国に師事したものの、
なかなか満足のゆく絵が描けない。
そんな折に出会ったのが、東洲斎写楽だった―。
幼きころの仇も姿を現し、
彦蔵は運命の大きな流れに翻弄されてゆく。



絵を描くことで悩んでいた彦蔵は
写楽と出会ったことで思いを新たにし
そして、根岸肥前守の直轄”奉行組”として
極悪人を裏で成敗する働きを見せたりと大活躍!
その上、仇打ち、恋の話なども出てくるなど
絵を描く時間もないほど第三巻での彦蔵は大忙し


彦蔵のその後が気になるので
続きをすぐにでも読みたいのですが
第4巻~最終巻の7巻はまだ手元に無いので
先に本屋大賞受賞作『蜜蜂と遠雷』を読もうかな?
(出版と同時に購入したものの積本に…)
どうしても文庫本や図書館で借りた本を優先して読むので
購入した単行本ってなかなか読めないのよね…^_^;




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_05_01




稲葉稔さんの
「風塵の剣(二)」


「おれは絶対にへこたれないー」

軽業師のような身のこなしと
一撃必殺の“脱”!
剣の才能、そして絵の才能も開花させつつある彦蔵を
待ち受ける運命とは。~「帯紙」より~



「風塵の剣(二)」


天涯孤独となった彦蔵は、藩への復讐心を抱きながら、
生きるために剣術道場・凌宥館の副師範代となった。
だが、幼い頃より好んで描いていた絵で
身を立てられぬかとの考えも、頭をよぎる。
そんな折、類い希なる剣の腕とまっすぐな性格を見込まれた彦蔵は、
さる人物から密命を受けることとなるが―。
恋仲だったおまきを描いた絵、そして驚くべき密命が、
彦蔵の運命を大きく揺さぶる。
著者渾身の書き下ろしシリーズ、第2弾。



第2巻を読み終えましたが
天は二物を与えず?どころか絵や剣の才能をもつ彦蔵
才能豊かゆえ、密命を帯びた仕事に付きながら
絵師をも目指すと言う二足のわらじを履くことに!?
彦蔵が選択する人生はどちら?

1巻では影の部分が強かったのですが
2巻では未来への兆しが見えてくるような内容だったので
3巻を読むのが楽しみです(^_-)-☆




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_04_23




稲葉稔さんの「風塵の剣(一)」


藩への復習を誓った侍の
数奇で痛快な生き様を描く!
~「帯紙」より~



風塵の剣(一)

浅間山が大噴火した天明3年、ひとりの男児が生まれた。
名は小早川彦蔵。
幼いころ藩の謀略により両親を目前で殺されて以来、
彦蔵は数奇な運命を辿ることとなる。
藩への復讐を誓い、剣の腕を磨く彦蔵は、
ある事件を契機に江戸へ赴くが、
そこには数々の試練が待ち受けていた。
宿命というべき自らの人生と真摯に向きあい苦しみ、
だが懸命に生き抜く侍の姿を痛快に描く、
著者新境地の書き下ろし時代小説、第1弾。



私にとって稲葉稔さんの作品と言えば『かまち』だったので
時代小説は意外でもあり!?新鮮でした。
でも調べて見ると時代小説がかなりあり
私が知らなかっただけ…
「風塵の剣」も文庫版オリジナルの時代小説シリーズでした。
全七巻なので続きを読むのが楽しみです。

「風塵の剣(一)」導入から惹き込まれ
主人公の彦蔵の行く末が気になってしょうがない!?
文体もとても読みやすく一気読みしたい気分でしたが
文庫本は通勤中の電車の中でのみ読んでいるので
一気読みしていません…でも気分だけね^_^;



テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_04_17




10  « 2019_11 »  12

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索フォーム

アクセスカウンター

最新記事

カテゴリ

QRコード

QR




PAGE
TOP.