「八月六日上々天気」ー忘れてはいけないこと




長野まゆみさんの「八月六日上々天気」です。

12年前の八月六日に読んだ本です。
当時の読書日記に残した私の言葉。



昭和十六年、女学生珠貴にとって、
少女の目を愉しませる贅沢品が消え、
友人が軍人の妻となってゆく時代が始まっていた。

珠貴自身も、従弟の担任教師である市岡と見合いし、
慌しく結婚する。

夫の突然の兵役志願。
そして夫の実家である広島への疎開。

暗い時代の流れの中、次々と消えてゆく人と風景、記憶。

ささやかな幸福を愉しむ時をも惜しむように、
時は昭和二十年を迎えていた。

そして八月六日…。

昭和二十年、運命の日、従姉弟は…。

「今日広島へ行ったら、そこで写真を撮るといいのよ。
 あそこの街は、まだ焼けてないんだもの…」




『8月6日の今日読んだ…。
 日常がある日突然切断されてしまう。
 この本は、その悲しみを伝えてくれる…。』 




正直、細かい内容は忘れてしまった部分もあるけど
史郎と珠貴の淡い恋心が描かれていたのは覚えていて
それがまた切ないですね。



八月六日上々天気 BOOK


内容(「BOOK」データベースより)

昭和二十年八月六日。

広島の空は雲ひとつない快晴だった…。

結婚、夫の出生、広島への疎開。

暗い時代に運ばれてゆく女学生珠貴と
その従弟の史郎の運命と、生活を色どる
ささやかな幸福を描く中編力作。



ふと、1988年に日本テレビで放送されたドラマ
「明日」を思い出しました。

8月8日、原爆投下前日の、長崎の人々の
平和な日常生活を描き、原爆投下の光で終わる。

大竹しのぶさんが演じていた出産直後の母と子
聖母マリアのような眼差しで我が子を見つめる母、
そこに眩しい光が二人を包み込む…。
そこでドラマは終わるのですが
その後を思うと涙が溢れ出て止まらなかったことを
今でも覚えています。

原爆の悲惨さを
日常を描くことで
伝えきったドラマでした。









テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_02_22


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