「人魚の眠る家」



東野圭吾さんの「人魚の眠る家」


答えてください。
娘を殺したのは私でしょうか。

過酷な運命に苦悩する母親。
その愛と狂気は成就するのか――。

~帯紙より~



人形の眠る家

内容(「BOOK」データベースより)

娘の小学校受験が終わったら離婚する。
そう約束した仮面夫婦の二人。

彼等に悲報が届いたのは、
面接試験の予行演習の直前だった。
娘がプールで溺れた―。

病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。
そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。

過酷な運命に苦悩する母親。
その愛と狂気は成就するのか―。




東野圭吾さんの本なので
サスペンスなのかと勝手に思い込み
気軽に読み始めましたが
いやはや読んでビックリ
臓器移植や脳死判定等を描いた
社会派小説でした。

1997年臓器移植法が施行された頃
脳死判定による脳死に対し
分からないこと理解出来ないことが多々あり
当時かなり嵌まっていた立花隆さんの著書
『脳死』『脳死再論』『脳死臨調批判』を
読み漁ったことを思い出しました。

でもいくら本を読んでも答えは出ない
いくら法律で決まっているからと言われても
理論上は理解できたとしても
当事者になれば薫子のように受け入れられず
磁気刺激装置を使ってでも
娘は生きていると信じてしまうかも…

薫子とは対極にいる和昌の父親
機械で無理やり孫の身体を動かしている
母親のエゴを満足させるだけの操り人形
そう言いきる祖父
それは薫子のエゴでしかなかったのか…


水難事故で脳死に陥った娘
それを受け入れられない母親
孫を救えなかった祖母
心臓移植を待つ少女
海外移植資金の募金活動
身体が付随になった人の為の研究
偶然出会った少女が忘れられない男の子
などなど、様々なエピソードを上手く絡め
読者を物語の中へと引き込んでいく
その筆力は流石です!
あっという間に読み終えました。


エンタテイメント作品としても十分に読み応えがあり
脳死や臓器移植に対して今一度考えさせられた
とても深く心に響く作品でした。




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_06_23


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