「戦場のコックたち」



深緑野分さんの「戦場のコックたち」


戦いの合間にも、慌ただしく調理に追われ
不思議な謎に頭を悩ます―そう、
戦場でも事件は起きるし、
解決する名探偵がいる。

1944年、若き合衆国コック兵が
戦場で出合う〈日常の謎〉

第7回ミステリーズ!新人賞佳作入選作を収録した
『オーブランの少女』で読書人を驚嘆させた
実力派が放つ、渾身の初長編。
~帯紙より~



戦場のコックたち

内容(「BOOK」データベースより)

一晩で忽然と消えた600箱の粉末卵の謎、
不要となったパラシュートをかき集める兵士の目的、
聖夜の雪原をさまよう幽霊兵士の正体…

誇り高き料理人だった祖母の影響で、
コック兵となった19歳のティム。
彼がかけがえのない仲間とともに過ごす、
戦いと調理と謎解きの日々を連作形式で描く。





本書は主人公ティモシー(キッド)の独白で物語が進んでいく。

キッドは、ノルマンディ降下作戦で
第二次世界大戦のヨーロッパ戦線へ
そこで出会った仲間たちと過ごした日々や
ベルリンの壁の崩壊後までの
コック兵・キッドの半生を
史実とフィクションを織り交ぜながら描いている。

戦争小説なのでかなりハードですが
意外なことに、読後は思いのほか爽やかでした。


ただ、読みながら絶えず頭に浮かんできたのは
スピルバーグ監督の映画『プライベートライアン』
そして後半の描写では『シンドラーのリスト』
戦場の描写をかなり緻密に描いていたので
読みながら映像を思い浮かべないよう努力しましたが
『プライベートライアン』が何度も過ってしまい…^_^;


それと、後方支援に携わる兵たちを中心に描いているので
アメリカの豊富な物資力、後方支援重視の考えに(当たり前)
フィリピン戦線を描いた、大岡昇平さんの小説『野火』と
思わず比べてしまった。あまりの違いに絶句(>_<)
(『野火』映画化もされています)
レイテ島の日本兵、あまりにも惨すぎる…

今回は「戦場のコックたち」の紹介なのですが
本書を読まれた方に、『野火』も是非読んで欲しい
読み比べて欲しいと思いました。


深緑野分さんの著書、初めて読みましたが
とても面白かったので、他の作品も読みたい
そう思い深緑作品を調べてみたら
『オ―ブランの少女』で単行本デビュー
本作は2作品目とのこと!
深緑野分さん、凄すぎます!
次回作も楽しみですね(^_-)-☆





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_05_21


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