「水神(上)(下)」



帚木蓬生さんの「水神(上)(下)」


『筑後川の恵みで、村人たちを潤したい』
庄屋はその大事業に全身全霊でいどんだ。

ー上巻帯紙よりー



『老武士は、領民のために自らの命を差し出した』
故郷・九州の大地に捧げられた熱涙巨編

ー下巻帯紙よりー


新田次郎文学賞受賞作。




「水神(上)」
水神(上)

内容(「BOOK」データベースより)

目の前を悠然と流れる筑後川。
だが台地に住む百姓にその恵みは届かず、
人力で愚直に汲み続けるしかない。

助左衛門は歳月をかけて地形を足で確かめながら、
この大河を堰止め、稲田の渇水に苦しむ村に水を分配する大工事を構想した。

その案に、類似した事情を抱える四ヵ村の庄屋たちも同心する。
彼ら五庄屋の悲願は、久留米藩と周囲の村々に容れられるのか―。





「水神(下)」
水神(下

内容(「BOOK」データベースより)

ついに工事が始まった。
大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。

百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。
「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。
子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。

そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、
命を懸けたある行為なくしては、決して成されなかった。
故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。




本書「水神」は、下巻の解説・縄田さんによると
福岡に伝わる実話を元に描かれたとのこと

帯紙に記されていた著者の言葉です。
『大石堰は私の故郷からも近く、
五庄屋は戦前の小学校教科書にも載っていたくらいに
福岡、特に南側の筑後地方では有名な存在です。
私が実際に初めて堰を見たのは七年くらい前でした。
遠くから眺めただけでしたが、
そのときに、この堰を造った人間たちの肉声、
嘆きや歓喜、血と汗と涙がこもった物語を
書きたいと思ったのがきっかけです。』
(書籍版刊行時の著者インタビューより)


今までにも様々な歴史小説を読みましたが
本書のような農民と庄屋の暮らしぶり
その苦難を描いた物語は初めてです。

身を粉にして働く農民の姿
五庄屋の貫いた信念
老武士の命懸けの嘆願
上下巻の長編でしたが
一気に惹き込まれ、
心にずしっと響く
涙溢れる感動の物語でした。





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_04_19


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