「鹿の王(上)(下)」



上橋菜穂子さんの「鹿の王(上)(下)」


※多少ネタバレ有なので、未読の方はスルーして下さい。


2015年本屋大賞受賞!

命をつなげ。
愛しい人を守れ。
未曽有の危機に立ち向かう、父と子の物語。
            ―「鹿の王(上)」帯紙より―



『もがき、そして戦え。』
すべてを失い、自らを捨てた男が
愛する人々を守るために
選んだ結末は―。

傷つきながらも生きていく人々の
輝く生命の物語。

病は神に似た顔をしている。
神の掌に描かれた運命のように見える。
だが、だからといって、あきらめ、
悄然と受け入れてよいものではなかろう。
なぜなら、その中で、もがくことこそが、多分、
生きる、ということだからだ。
         ―「鹿の王(下)」帯紙より―



鹿の王

「鹿の王(上)―生き残った者―」

内容(「BOOK」データベースより)

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、
絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。

その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。

ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。

その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?

厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、
父と子の物語が、いまはじまる
―。



「鹿の王(下)―還って行く者―」


内容(「BOOK」データベースより)

不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。

何者かに攫われたユナを追うヴァンは、
謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。

同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、
医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。

ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが、愛する人々を守るため、
この地に生きる人々を救うために選んだ道は―!?





「鹿の王」は、深い森のような物語だ。
影と光に揺れる魂が語る、人間と生き物の物語だ。
―萩尾望都―

大自然の交換が美しい医療サスペンスストーリー。
ファンタジーの地平を拓く、深遠な生命の物語です。
―荻原規子―

試合前日にこの本を開いてはいけない。
止められない。眠れない。
しかし読むことをやめたところで、
この世界が気になって、きっと集中できないだろう。
―中村憲剛―



中村さんがコメントしているように
本書「鹿の王」、読み始めたら止まらない!
正しく!私も一気読みしました。

物語はファンタジーの世界を描いているので
登場する架空の国や民族間の抗争等
全体像を把握するのに少してこずりましたが…^_^;
(『指輪物語』ほどではないけれど…)

深遠な医療サスペンス、凄いの一言です!!

第一章からどんどん飛ばしていく衝撃的な物語の先を知りたくて、
ただひたすら頁を捲っていくと
次第にヴァンとホッサルのおかれた状況が見えてきて
そうなるとホント止まりません!

犬に噛まれたことで不思議な力を持ってしまったヴァンとユナ
謎の病から人々を救うために新薬の開発を目指すホッサル

医療のことを知らないヴァンにホッサルが
人体(ミクロコスモス)の説明をするシーンは、とても興味深く面白い

医療だけではなく、宗教、政治、重層的な生命感など、
奥深いテーマが描かれた素晴らしい物語でした。

ひたすら重たく暗い物語の中で
天真爛漫なユナの存在は、まるでオアシスのよう

エンディングは未来へと繋がる?
希望を持っていいのかな!?

読み手により解釈が異なるであろう…そんな幕引きでした。






テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2015_06_04


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