「麦の海に沈む果実」

Category: あ行の作家 > ・恩田陸   Tags: 恩田陸  


恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」


水野理瀬シリーズ『黄昏の百合の骨』を先にUPしたので
紹介が前後してしまいましたが…^_^;


本書「麦の海に沈む果実」を読んでいると
萩尾望都さんの「小鳥の巣」を思い浮かべてしまう。
内容はまるで違うのですが
物語に流れる空気が似ているんですよね。

恩田作品の、この空気感に嵌まってしまったので
幻想的でミステリアスな恩田ワールドを
最後の頁まで存分に楽しむことができました。



麦の海に沈む果実

内容(「BOOK」データベースより)

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。

二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。

生徒を集め交霊会を開く校長。

図書館から消えたいわくつきの本。

理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?

この世の「不思議」でいっぱいの物語。





そうだ、あの詩のことがあった
作者不詳の図書館の百科事典に挟んであった詩。
…中略

『麦の海に沈む果実』

わたしが少女だったころ、
わたしたちは灰色の海に浮かぶ果実だった。

わたしが少年であったころ、
わたしたちは幕間のような暗い波間に声もなく漂っていた。

開かれた窓には、雲と地平線のあいだの梯子を登っていく
わたしたちが見える。
麦の海に溺れるわたしたちの魂が。

海より帰りて船人は、
再び陸(おか)で時の花びらに涼む。

海より帰りて船人は、
再び宙(そら)で時の花びらを散らす。

              ~序章より抜粋~


冒頭の始まり方も、お洒落で
一気に物語の世界へと惹き込まれていきました。


水野理瀬シリーズ、下記の順に読んでしまったので

1『図書室の海~睡蓮』…2002年
2『黄昏の百合の骨』…2004年
3『三月は深き紅の淵を』…1997年
4「麦の海に沈む果実」…2000年
5『朝日のようにさわやかに~水晶の夜、翡翠の朝』…2013年
水晶の夜、翡翠の朝は『殺人鬼の放課後』にも収録…2002年

今度長い休みの時にでも?出版順に再読したいですね(^^)





テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2015_02_02


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