「うつくしい子ども」


石田衣良さんの「うつくしい子ども」


タイトルに惹かれて手に取った本ですが…
読み始めて少し後悔…今のタイミングで読むのはちょっと…
でも結局最後まで読みました。

本書は1997年に神戸で起きた酒鬼薔薇事件と
内容が類似している。
もちろん偶然でなく、石田さんが意図的に行っている
解説にはそう記されていました。

本書の主人公は、犯人の14歳の兄・三村幹生

物語は、
犯人の身内の側から描いている、幹生の一人称での語りと、
事件を外側から描いている、
若手新聞記者・山崎の三人称での語りが交互に登場する。
そうすることで事件が立体的となり読者に迫ってくる。

後半にいくにつれ、幹生の占める割合が増え
物語の勢いも増していく。


とてもやりきれない物語ですが、
幹生は、苦しみ悩み、混乱や不安の中においても
仲間と共に、一歩一歩、ポジティブに行動していく。
その姿に僅かながら救いがあった。



うつくしい子ども

内容(「BOOK」データベースより)

緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。

犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!

崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校…。

殺人者のこころの深部と真実を求めて、
十四歳の兄は調査を始める。

少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、
感動のミステリー。



本書「うつくしい子ども」と、東野圭吾さんの「手紙」を
どうしても比べてしまう…
犯罪加害者の家族を真正面から描いているのは同じなのですが
「手紙」のほうがよりリアルに感じました。




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_10_02


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