「あかんべえ」


宮部みゆきさんの「あかんべえ」


“いったい誰が、
 こんなに寒くて怖くて寂しい夢を見たのだろう?”


見る間に月は瞼を閉じるように夜空のなかに姿を隠し、
あたりには真の闇が訪れた。

と、呼吸をひとつする間もなく、
再び白く細い月の縁が夜空に姿を現した。
さっきと同じように膨らんでゆく。

月が満ち欠けを繰り返すのを見守るうちに、おりんは気づいた。
これは、時が経ってゆくということを意味しているのだと。

井戸の底に落とされたまま、
おりんの頭上で月日が経過しているのだ。


_夢かな?だとしたら、寒くて怖くて寂しい夢だ。
_誰の夢なのかな?


“ここに亡者がいるんです。
 見えないかもしれないけど確かにいるんです。”
ー「帯紙」よりー





あかんべえ

内容(「MARC」データベースより)

江戸・深川の料理屋に化け物が現われた。

娘・りんがその騒動の真相を探るうち
恐ろしい過去の事件が浮かび上がる!

長編時代ミステリー。




とても読みやすい物語のうえ
内容にも惹き込まれ、あっという間に読んでしまいました。

宮部みゆきさんの時代小説は、ハズレがないので
安心して!?手に取ることが出来ます。

本書「あかんべえ」では
主人公のおりんの目を通して描かれる異界の者
「お化けさん」たちが!?
おりんの両親が開いた料理屋「ふね屋」に出没する。
なぜ「「ふね屋」にもののけたちが集まるのか…

おどろおどろしい物語だけど、おりんの視点で描いたことで
怖いだけでなく、哀しみ、寂しさも伝わってくる…

後半は、涙が溢れ出て止まらなかった…(T_T)





テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_09_26


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