「青葉の頃は終わった」


近藤史恵さんの「青葉の頃は終わった」



「愛情という名で押しつけられるものは、
 決して拒むことができないのだ。と…」ー本文よりー


大学時代の友人、河合瞳子が自殺した…
その知らせは残された5人に大きな動揺を齎す。

本書では、語り手、視点人物が章ごとに変わるので
登場人物の心象風景がより立体的に伝わってくる。

第一話 アローン・アゲイン
     筒井弦

第二話 冷たい花
     谷木加代

第三話 アイ
     高橋猛

第四話 彼女の不在
     筒井弦


萩尾望都さんの「トーマの心臓」と同じで
物語が始まった時には、瞳子もトーマも自殺した後で
どんなに友人達が、逝ってしまった友のことを大切に思い
その死に対して打ちのめされ、後悔しても
瞳子もトーマも、もう存在していない…
ホント切ない物語です…


青葉の頃は終わった

内容(「BOOK」データベースより)

河合瞳子が大阪郊外のホテル七階から飛び降りた。

周囲を魅了した彼女の突然の死。

大学卒業から五年、その報せは仲間に大きな動揺を与えた。

そんな折り、友人たちに瞳子からのはがきが。

そこには、わたしのことを殺さないで、とあった。

彼女を死に赴かせたものは?

答えを自問する残された者たちが辿り着いた先は?

ほろ苦い青春の終わりを描く感動のミステリー。



6人の主要人物達は、大学を卒業してから5年

年齢は、二十七歳から二十八歳にかけてと設定されていて
“青春の終わり”を描くには、ギリギリの年齢ですよね

そこに彼らの、社会的には大人だけど
内面的にはまだ大人になりきっていない
そんな危うさが感じられ、
物語の悲劇性が増幅されたように思えました。

心に余韻の残る心理ミステリーで
人物描写の繊細な描き方は流石でした。





テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_09_02


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