「天の川の太陽」


黒岩重吾さんの「天の川の太陽」


受賞歴 第14回(1980年) 吉川英治文学賞受賞


※未読の方、ネタバレ注意です!

本書は、大化の改新で、鎌足と共に蘇我氏を倒した天智天皇と
その弟・大海人皇子(後の天武天皇)を描いた古代史小説です。

天智天皇の下で、不遇な皇太子時代を過ごす大海人皇子が
『壬申の乱』へと突き進む過程を、緻密な歴史考察と
リアリティのある人物描写で描いている。


遠い古代の息吹が、目の前に蘇える!!


『壬申の乱』歴史の時間に習ったので知ってはいましたが
(もちろん詳細内容は知らなかったけど)
日本古代最大の内乱戦争で、大海人皇子が
天智天皇の太子・大友皇子に対し反旗をひるがえし
反乱者である大海人皇子が勝利した内乱。

本書を読んで衝撃を受け、もっとこの時代を知りたくなり
お陰でその後、黒岩作品の古代史本を
全て読んでしまうことに…^_^;



天の川の太陽 上


内容(「BOOK」データベースより)

大化の改新のあと政権を保持する兄天智天皇の都で
次第に疎外される皇太弟大海人皇子。

悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。

額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。

古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を
雄渾な筆致で活写する小説壬申の乱。



天の川の太陽 下

内容(「BOOK」データベースより)

鉄剣を磨き、馬を養って時に耐える大海人皇子はついに立った。

東国から怒涛のような大軍が原野を埋めて近江の都に迫り
各地で朝廷軍との戦いがはじまる。

激動の大乱のなかの息詰まる人間ドラマの数々。

歴史学をふまえて錯綜する時代の動きを
ダイナミックにとらえた長篇。



文中に万葉集で詠まれている歌も挿入されているので
万葉集に興味のある方にもお薦めかも?

以下の句を学生時代に習った時には
まるでピンとこなかったけど
本書を読んだ後は、心に響く歌になりました。

宴会の席で額田王が詠んだ句。
“あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る”

大海人皇子が、この句を聞いて歌を返します。
“紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも”

額田王も時代に翻弄された悲しい女性だったんですね…

歴史上の人物がとても身近に感じられる
そんな物語でした。




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_08_27


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