「天空の蜂」-人質は日本国民



東野圭吾さんの「天空の蜂」


「天空の蜂」10年前に読んだ本です。

その間に、東日本大震災、福島原発事故が起こり、

原発事故の恐ろしさを身を持って知ることになった
日本に住む私達にとって
今、本書を読むと違った恐怖に震撼させられる…。


ー本文よりー
『原発はやむをえないが、事故は決して
おきないようにしてもらいたいというのが正直な気持ちだな』

『ずるいな。それは本当にずるい答えなんだよ。
ほかに交通手段がないから飛行機に乗るが、
絶対に事故を起こすなといっているようなものなんだ。
乗る以上は覚悟を決めてもらいたい。
もちろん事故防止のため、我々はできるかぎりのことをする。
だけどそれは絶対じゃない。予期しないことが起きるのは、
今度の事件が最後とはかぎらないんだ』

『原発が大事故を起こしたら、関係のない人間も被害に遭う。
いってみれば国全体が、原発という飛行機に
乗っているようなものなんだ。
搭乗券を買った覚えなんて、誰もないのにさ。
けど実はこの飛行機を飛ばさないことだって
不可能じゃないんだ。
その意志さえあれば。ところがその意志が見えない』


『爆発物を積載した超大型ヘリを高増殖炉に墜落させる。
それを防ぎたければ、日本中の原発を即刻使用不能にせよ』

人質は日本国民。

だが犯人にも誤算があった。
“ヘリの内部には子どもが閉じ込められていたのだ。”


地震大国の日本の原発の上には、
「天空の蜂」が無言で飛び続けている…

犯人は地震…
私達に今一度、原発について考えろ、と告げている。



天空の蜂 BOOK

内容(「BOOK」データベースより)

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。

無人操縦でホバリングしているのは、
稼働中の原子力発電所の真上。

日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、
政府が下した非情の決断とは。

そしてヘリの燃料が尽きるとき…。

驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。



東日本大震災以降、
それまで電気を浴びるように使っていた私達も
計画停電、長期的な節電、
資源が無限でないことを、改めて考えるようになった。

そして原発の危険性と利便性、どちらを選ぶのか
今現在の福島原発をみれば、
答えはおのずと決まっているように思うのだが。


フィクションの物語ではあるけれど
様々なことを考えるきっかけを与えてくれる
「天空の蜂」お薦めです。






テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
 2014_05_21


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