米澤穂信さんの「氷菓」


さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ
第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。


氷果 BOOK


いつのまにか密室になった教室。
毎週必ず借り出される本。
あるはずの文集をないと言い張る少年。
そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。
何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、
なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、
日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。


本書は米澤穂信さんのデビュー作です。
「古典部シリーズ」の1作目ということなので
デビュー作からシリーズ化!って、凄すぎ!

私が今までに読んだ米澤作品は
『王とサーカス』と『満願』の2冊
かなりハードな内容の本を先に読んでいたので
「氷菓」は私が抱いていた米澤作品のイメージとは違い
軽い内容でサラリと読めました
登場人物4人のその後が気になるので
シリーズの続きも読んでみたいですね(^^)


実は、「氷菓」は頂いた本で
(毎年、姉夫婦が読み終えた文庫本を郵送してくれる)
送ってもらえなかったら出会えなかった本
アニメ化&映画化されたことも知らなかった^_^;


2012年にテレビアニメ化


氷果 アニメ


映画は11月3日から公開されているので
まだ劇場で観ることが出来るかも?

氷果 MOVIE


監督・脚本: 安里麻里

折木奉太郎: 山崎賢人
千反田える: 広瀬アリス
関谷純: 本郷奏多
伊原摩耶花: 小島藤子
福部里志: 岡山天音


本郷奏多さんが関谷役で出演している♡
それだけでも観たい!と思えるのですが
残念ながら私の住む地域では上映されていません(>_<)




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_12_27




葉室麟さんの「さわらびの譜」


揺れる想いと、藩の非道。
伊也は苦難を打ち払えるか?

わが想いは一筋の矢の如し。
届け―!
~『帯紙』より~


さわらびの譜


扇野藩重臣有川家の長女・伊也は、
藩随一の弓上手、樋口清四郎と渡り合うほどの腕前。
競い合ううち清四郎に惹かれていく伊也だったが、
妹の初音に清四郎との縁談が。
伊也とのあらぬ噂により
藩主の不興を買った清四郎の汚名をそそぐため、
伊也は清四郎と立ち合うことに―。
有川家に身を寄せる謎の武士の正体とは。
姉妹の揺れる想いの行方は。
くすぶる藩の派閥抗争が彼女らを巻き込む。
高潔な志が清々しい感動を呼ぶ時代長編!




藩の政権争いに巻き込まれた伊也と清四郎
お互いを想うが故にとった行動で
さらに窮地に立たされることに…

バカな藩主に振り回されてしまった二人でしたが
でも振り回されたお陰で二人の運命が開けたのかも!?

ドロドロとした内容に終始するのかと思っていましたが
思いのほか読後は爽やかでした。
どちらかと言うと敵方のお粗末さに救われた感も?
敵さん弱過ぎでしょ!


本書「さわらびの譜」政権争い+ラブストーリーで
かなり楽しませてもらえましたが
伊也の突飛な行動に突っ込んだり
敵さんの不甲斐無さに突っ込んだり
初音の切ない(可愛い)恋心にもちょこっと突っ込んだりと
結構突っ込みどころ満載で
今までに読んだ葉室作品とは違う面白さでした。



葉室麟さんが12月23日にお亡くなりになりました。
葉室麟さんの訃報をTVの二ユースで知りショックで…
私は葉室作品に出会ったばかりなので
これから作品を読むのを楽しみにしていただけに本当に残念です

岡田准一さん主演の映画『散り椿』が2018年に公開を控えており
葉室さんも映画の公開を楽しみにしておられたでしょうに…

心よりご冥福をお祈りします。





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_12_25




葉室麟さんの「潮鳴り」


『蜩ノ記』の感動から二年。
豊後・羽根藩を舞台に〈再起〉を描く入魂作!

どん底を、なお生きてこそ――
落ちた花を再び咲かすことはできるのか?
襤褸蔵と呼ばれるまでに堕ちた男の不屈の生き様。
~『帯紙』より~


潮鳴り

俊英と謳われた豊後羽根藩の伊吹櫂蔵は、
役目をしくじりお役御免、
いまや“襤褸蔵”と呼ばれる無頼暮らし。
ある日、家督を譲った弟が切腹。
遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。
弟を救えなかった櫂蔵は、死の際まで己を苛む。
直後、なぜか藩から出仕を促された櫂蔵は、
弟の無念を晴らすべく城に上がるが…。


葉室さんの作品を読むのは本書で3作目ですが
3作目にして葉室作品に嵌まってしまった私
(遅すぎる!?)


「潮鳴り」の後半部分を読みながら
泣きそうになってしまい
電車で読んでいたのでかなり焦りました^_^;


“襤褸蔵”と呼ばれていた男が
どうやって再起していくのか…!?

実の弟新吾郎の無念の死
何故弟が切腹しなければならなかったのか
櫂蔵はお芳や同僚の仲間たちに支えられ
事の真相を探っていくのだけれど
さらなる災難が櫂蔵を襲う

お芳や継母染子の凛とした姿と
そして弟新吾郎の真っ直ぐな生きざまが
“襤褸蔵”と呼ばれた櫂蔵を変え
再び花開かせることになるのだが…

とても心に響く作品でした。


以前観た葉室さん原作の映画『蜩の記』
とても感動したのを覚えていますが
実は原作は未読で…^_^;
今更ながら原作を読みたくなりました。
登場人物の心情がどう描かれているのか
今から読むのが楽しみです。



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 2017_12_19




葉室麟さんの「陽炎の門」


友を陥れてまで、己は出世を望んだのか?
若き執政が行く道は修羅か、栄達か。
~『帯紙』より~


陽炎の門


職務において冷徹非情、若くして執政の座に昇った桐谷主水。
かつて派閥抗争で親友を裏切り、いまの地位を得たと囁かれている。
三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。
互いに愛情が芽生えはじめた頃、由布の弟・喬之助が仇討ちに現れる。
友の死は己の咎か―。足元はにわかに崩れ、夫婦の安寧も破られていく。
すべての糸口は十年前、主水と親友を別った、ある“事件”にあった。
誰もが一度はあやまちを犯す。人は、そこからどう生きるのか。
峻烈な筆で描き出す、渾身の時代長編。



久々に葉室作品を読みました。
(葉室作品を読むのは2作目)
黒田官兵衛描いた『風渡る』を読んで以来
葉室作品を読んでいなかったのですが
こんなに面白かったっけ!?
本書「陽炎の門」読みだすと止まらず一気読み!
と言いたいところですが…飛行機の中で読んだので
行きと帰りの機内で(約4時間?)読み終えました
…さすがに旅行先では読めず…

本書は時代小説なのですが
桐谷主水が巻き込まれてしまった過去の事件
派閥争いに巻き込まれ友を死に追いやってしまった負い目、等
政治的陰謀を描いているのかと思いきや
ちゃんと恋愛小説にもなっており
そしてミステリーとしても読み応えのある物語でした。

桐谷主水の対極の存在?
もう一人の陰の主人公?早瀬与十郎
ネタバレになるので詳しくは記せませんが
ラストシーンがタイトルになっているのですね!?
そのシーンで与十郎が救われたように感じました。

重たい内容の割に読後は爽やかで、面白かったです。



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