伊坂幸太郎さんの「首折り男のための協奏曲」
殺し屋の事情、黒澤の窮地、クワガタの憂鬱―
首折り男は首を折り、
探偵は物を盗み、
小説家は物語を紡ぎ、
あなたは―、この本を貪り読む!
「首折り男」に度肝を抜かれ、
「初恋」に惑って「怪談」に震え、
「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。
「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となる―
全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで
出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!
技巧と趣向の奇跡的な融合
~「帯紙」より~

内容(「BOOK」データベースより)
「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、
「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。
「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となる―
全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで
出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!
『首折り男の周辺』
『濡れ衣の話』
『僕の舟』
『人間らしく』
『月曜日から逃げろ』
『相談役の話』
『合コンの話』
以上の7つの短編からなる本書ですが
7つの物語を1冊の本に纏めた経緯が本編の最後に記されていました。
『この本は、いくつかの雑誌のために書いた短編をまとめたものです。
それぞれ、「恋愛ものを」であるとか、「怪談話を」であるとか
そういった依頼に合わせ書いていったものなので
一つにまとめることは念頭になかったのですが、
改めて並べ直し、手を加えていくと、
緩やかに繋がりができ、「首折り男なる人物の話であったものが、
いつの間にか黒澤という泥棒の話に変化していき、
それがまた首折り男に繋がり」という不思議な本になりました。・・・略』
―伊坂さんの言葉を抜粋・引用―
なるほど・・・いつもの伊坂作品とは趣向が違い
パズルのピースを当て嵌めるような
かっちりとした纏め方になっていなかったのも納得
連作のようで連作でない?つかみどころのない不思議な物語
でも何となく惹きつけられてしまい頁を捲る手が止まらず
結局一気読みしてしまいました(^_-)-☆