高橋克彦さんの「風の陣」


『炎立つ』『火怨』に続く
著者渾身の大河長編である『風の陣』

奥州を舞台に描かれた古代史ロマン小説。

古代史に興味のある方で、まだ未読の方には
『火怨』を読んでから
本作を読むことをお薦めしたいです。
「風の陣」のみを読むよりも
その方が感動もひとしおになること請け合いますよ(^_-)-☆。

『火怨』→「風の陣」→『炎立つ』→『天を衝く』
の順で読むとBestです!

いずれも高橋さんの著書で、陸奥4部作?になるのかな!?

私は、『火怨』→『炎立つ』→『天を衝く』→「風の陣」
の順で読みましたが…^_^;


本作は、全5巻からなる長編大作なので
あらすじのみの紹介とさせていただきます。


風の陣[立志篇]
風の陣1

内容(「PHP」より)

八世紀中頃の黄金発見に端を発する奥州動乱と、
中央政界の血腥い権力抗争を描く大河ロマン。

本篇は全五部構成の第一部であり、
奈良朝を震撼させた「橘奈良麻呂の乱」を中心に描く。

蝦夷の若者・丸子嶋足は
黄金を土産に帰京する陸奥守・百済敬福の従者となり
平城京に上る。

朝廷の野心から陸奥国を守るための上京であり
敬福の後押しもあって兵衛府に仕えることになった。

やがて、八年の歳月が過ぎ、番長に出世していた嶋足のもとに
同じ蝦夷の若者・物部天鈴が現れる。

天鈴は嶋足を衛士府の少尉
坂上苅田麻呂(田村麻呂の父)と引き合わせ
苅田麻呂に採り立てられるよう仕向けた。

一方、中央政界は、橘諸兄の死後
その子・奈良麻呂と藤原仲麻呂との対立が激化。

奈良麻呂派による仲麻呂打倒の策謀が進行する中
嶋足はそれを未然に防ぐべく、
渦中に身を投じていくのであった…。

奥州動乱前夜の若き蝦夷たちの躍動と葛藤を
壮大なスケールで描く。




風の陣[大望篇]

風の陣2

内容(「PHP」より)

奈良の都を震撼させた橘奈良麻呂の乱の鎮圧から
3年半が過ぎた天平宝字四年(七六〇)秋――。

ライバルを葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え
新帝を操って強大な権勢をふるっていた。

朝廷で授刀衛の役職を得ていた蝦夷の若者・牡鹿嶋足と、
同志の物部天鈴は、押勝の野望が陸奥に向けられることに
危機感を募らせる。

陸奥の平和を守るため、蝦夷たちの戦いが始まった!

押勝に対抗する勢力をいかに育てるか。

大宰府の吉備真備を都に戻すことで
政局を転回させようと目論む嶋足たちは
続いて怪僧・道鏡に接近。

しかし、急速に孝謙太上天皇の寵愛を得ていく道鏡の存在が、
物語を意外な方向に展開させていく。



風の陣[天命篇]
風の陣3

内容(「PHP」より)

恵美押勝が討伐されてから一年近くが過ぎた
天平神護元年(七六五)――。

淳仁天皇を廃した孝謙上皇が帝位に返り咲き
再び内裏に訪れたかに見える平穏。

その裏には、女帝を誑かし
陰で政治を操る怪僧・弓削道鏡の存在があった。

異分子を巧妙な罠に嵌め、次々に排除していく道鏡。

その毒牙が嶋足の最愛の婚約者・益女にも迫る! 

道鏡の専横に危機感を募らせた嶋足と天鈴は
密かに「打倒道鏡」を誓い合うのだが……。

彼らの目論見とは裏腹に、道鏡と女帝の蜜月関係は続き
その権勢は揺ぎないものになっていく。

黄金眠る陸奥に食指を伸ばし
帝位さえ脅かし始める飽くなき道鏡の欲望
その阻止を図る嶋足、天鈴らの奇計妙策の数々……。

朝廷への憧憬と疑心暗鬼の念に揺れる蝦夷たちは
一枚岩となることができるのか? 

暗雲漂う平城の都と陸奥を舞台に
蝦夷の存亡と誇りを懸けた新たなる戦いの火蓋が
切って落とされた。



風の陣[風雲篇]
風の陣4

内容(「PHP」より)

黄金の眠る陸奥が政争の道具として朝廷に搾取されることを
避けるため
近衛府員外中将として都に仕える蝦夷・道嶋嶋足と
その嶋足を陰に陽に支える策士・物部天鈴は
朝廷を取り巻く権力抗争に巧みに入り込み
知略を尽くして蝦夷のために戦ってきた。

しかし、自らが担ぎ上げた怪僧・弓削道鏡が称徳女帝を誑かし
予想外にも法王として朝廷の頂点を極めることに。

だが、神護景雲四年(七七〇)四月に
女帝が篤い病に臥したことで
道鏡の悪運にも翳りが生じ始めた。

これを好機と捉えた天鈴は
左大臣・藤原永手、右大臣・吉備真備らを巻き込み
道鏡に反旗を翻そうと画策するのだが…。

一方、陸奥では、専横を極める陸奥守と
蝦夷の関係が悪化し
一触即発の状態になっていた。

蝦夷を人とも思わない朝廷の扱いに憤る
若き伊治鮮麻呂ら蝦夷たち。

道鏡の栄華が夢と消え
新たな勢力が台頭する時代の大きなうねりの中で活躍する
蝦夷の勇姿を描く歴史ロマン第四弾。




風の陣[裂心篇]

風の陣5

内容(「PHP」より)

称徳帝が没し光仁天皇の御世になって8年
物語の舞台は陸奥に移る。

平城の都で働く道嶋嶋足に対し、伊治鮮麻呂は陸奥の地で
蝦夷でありながら国府多賀城の役人として
蝦夷の乱の鎮圧にあたっていた。

祖国を戦場にしないため
朝廷と蝦夷の共存を目指し腐心してきた鮮麻呂だったが
8世紀半ばに発見された黄金を狙う陸奥守の横暴
背後で牙を剥く朝廷側の無理難題に我慢は限界に達していた。

さらに、蝦夷の地である奥六郡に城を築く計画が着々と進み
また蝦夷を人と思わない帝の勅に
鮮麻呂はもはや戦を防ぐ手立てはないと決起を覚悟する。

後事を託すのは胆沢の首長・阿久斗と
その息子・阿弖流為(アテルイ)。

狙うは陸奥守の首ひとつ。ついにその時はやって来た。

北辺の部族の誇りをかけた闘いが、ここに幕を下ろす。

「風の陣」シリーズ、感動の最終巻。

『火怨』『炎立つ』へと連なる著者渾身の大河歴史ロマン
堂々完結! 



高橋克彦さんの歴史小説は、臨場感があり
登場人物が生き生きと描かれているので
頁を捲る度、物語の中に惹きこまれていきます。

タイムスリップしてその時代に生きている!?
そんな気分にさせてくれますよ(^_-)-☆

高橋さんの現代小説もお薦めです。





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