恩田陸さんの「蒲公英草紙」


『変わりゆく日々に少女が見たものは、時を超えた約束と思い。
懐かしさと切なさの魔法がきらめく感動長編。』-「帯紙」より


本作は、『光の帝国』『エンドゲーム』挟まれた、
常野物語シリーズ2作目にあたり
特殊な能力を持つ「常野」の人々を描いている。

物語の語り部、峰子の回顧録
子どもの頃の日記を思い出すように
生まれ育った槙村での暮らしを、
煌めくような聡子様との邂逅から
切ない別れまでを振り返る。

ノスタルジー溢れる描写であるが
常野の人々の力、力を持つ者故の生き方…
聡子様の
槙村の人々への“優しさ”と、自らへの“凛とした厳しさ”が
対極となり、心を打つ。



蒲公英草紙 

内容(「BOOK」データベースより)

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、
未来を予知するちから…、
不思議な能力を持つという常野一族。

槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、
平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、
20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。

今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。

待望の切なさと感動の長編。



物語の全体は温かく優しさに満ちているけれど
本シリーズ、いずれも読む度に、胸が締め付けられるような
胸騒ぎに似た思いに捉われてしまう…。

聡子様の凛とした生きざまには、切なくて涙が止まらない。
でも、光比古の存在が救いとなり
常野一族が何処かでまた旅を続けているのではと
微かな望を抱かせてくれた。
そこが峰子にとっても、読者にとっても救いとなり
希望を繋いで物語は幕を閉じる。





テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_06_12




05  « 2014_06 »  07

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

プロフィール

検索フォーム

アクセスカウンター

最新記事

カテゴリ

QRコード

QR




PAGE
TOP.