
“今川義元の波乱の生涯!”
“東には相模の北条、北に甲斐の武田
駿河の今川は、強国との戦舌しが絶えない”
戦国の世を生きのびる政略と陰謀。
今川義元の骨肉相食む数奇な運命を描く。
本書は、歴史長編というよりも、伝奇浪漫小説!?
虚実織り交ぜた伝奇物語なので
純粋に歴史小説を読みたい方には??かも…。
私にとっては、
今川の興亡を、史実通りではなく
荒唐無稽なストーリー展開で表現したことが、
逆に新鮮で、面白かったです。

内容紹介(「講談社」より)
東海の強国駿河は、
守護今川氏親の手で着々と覇道を進んでいた。
東に北条、北に武田、大国が激しく牽制しあう戦国の世、
氏親とその妻妾の息子たちも、
奇しき愛憎の闘いに巻きこまれてゆく。
野望のままに、
広大な富士の裾野を馳ける武者の
修験者たちの凄絶な生と死。
今川一族が興亡を描き切った傑作長編。
本来の歴史からは、かなりずれていますが
登場人物の描き方が非常に面白く
どんどん物語の中へと引き摺り込まれていきます。
本書を読むことで
戦国時代の違った面を垣間見ては如何でしょう。