三崎亜記さんの「廃墟建築士」


「廃墟建築士」は4編からなる短編集です。


読後の感想はと言うと…

“不思議な世界に少しだけ悲しみをチョイスしてシェイクし、
 不条理をトッピングした感じ!?”

面白かったのですが、読後の複雑な思いを伝えるのは
難しいです…^_^;



『七階闘争』
 七階で事件事故が相次いだため
 建物から七階だけを排除することになり…。

『廃墟建築士』
 廃墟建築を作り、それを保護することで
 世界に文化的先進国として認められる!?

『図書館』
 午前0時を過ぎると図書館の本たちが
 自由に飛び回るという…?鳥になる本たち?

『蔵守』
 人が存在する前から蔵はそこにあった…
 その蔵達を守るために全てを捧げる蔵守の話…。




廃墟建築士

内容(「BOOK」データベースより)

いつか崩れて自然へと回帰していく姿に魅せられ、
「私」は廃墟を造り続けてきた。

時の経過によって醸成される廃墟こそが、
その国の文化的成熟度を表すのだ。

だがある時、「偽装廃墟」が問題となり…(『廃墟建築士』)。

七階での事件が多発し、市は七階の撤去を決定した。

反対する市民は決起集会を開くが…(『七階闘争』)。

意識を持つかのような建物に現実と非現実が同居する、
不思議な4編の物語。




三崎さんの著書は、不思議を抜きには語れません。

建物に息吹があり
本には自由意思があり
蔵に思いがある

以前読んだ「ターミナルタウン」では、
隧道(トンネル)が生き物になっていたしね。


日常と少しだけ離れた不思議を
垣間見たい方にお薦めです(^_-)-☆






テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_10_26



三崎亜記さんの「鼓笛隊の襲来」


本書は、表題作を含む全9編からなる短編集です。

摩訶不思議な世界へ読者を導いてくれる。


『鼓笛隊の襲来』
 台風ならぬ、鼓笛隊の襲来!?
 想像するだけで楽しそうなのですが、読み進めて行くと
 どうやら楽しいどころではないらしい…

『彼女の痕跡展』
 記憶の不確かさにまつわる物語

『覆面社員』
 職場へ覆面で出社が合法化!

『象さんすべり台のある街』
 象さんのすべり台が、本物の象で…
 ノスタルジックな切ない物語

『突起型選択装置』
 ボタンがあったら押したくなる!
 押すとどうなる?

『「欠陥」住宅』
 フリーライターの高橋の携帯電話が繋がらない

『遠距離・恋愛』
 地上と空中都市で暮らす、彼と彼女

『校庭』
 校庭の真ん中に存在する家

『同じ夜空を見上げて』
 乗った列車とともに忽然と姿を消した彼


『象さんすべり台のある街』と『同じ夜空を見上げて』は
以前紹介した「ターミナルタウン」に繋がっているのかな?
同様のエピソードがあるので、
本書を読んで、“もっと深く知りたい”と思われた方には
「ターミナルタウン」お薦めです。



鼓笛隊の襲来

内容(「BOOK」データベースより)

赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が、
勢力を拡大しながら列島に上陸する。

直撃を恐れた住民は次々と避難を開始するが、
「わたし」は義母とともに自宅で一夜を過ごすことにした。

やがて響き始めたのは、
心の奥底まで揺らす悪夢のような行進曲で…
(『鼓笛隊の襲来』)。


ふと紛れ込んだ不条理が、
見慣れたはずの日常を鮮やかに塗り変えていく。

著者の奇想が冴えわたる、驚異の傑作短編集。



本書「鼓笛隊の襲来」
ノスタルジックで、センチメンタルで、
ミステリアスでスペクタクル…万華鏡のような9篇でした。

不思議な不思議な三崎ワールドを、覗きに来ませんか?と
タモリさんが語りだしそうな
そんな物語でした。





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_07_15




三崎亜記さんの「ターミナルタウン」


『どの列車も、この駅には止まらない。』

ターミナル駅から通過駅に成り下がった「静ヶ原」。
荒廃した町に、人を呼び戻す方法はあるのか?

「影」を失った男。
闇を浴びて育つ「隧道」。
見えないけれど「ある」ことにされているタワー。
五百人以上を乗せて、姿を消した「下り451列車」。
街興しを手掛ける「接続会社」の思惑。
様々な問題を抱え込んだまま、
静原町に大きなうねりがやってくる。

と、帯紙にありましたが…

「影」を失う?
列車が消える?
「隧道」って生き物?

三崎さんには珍しく、
スティーブン・キングの小説のような恐怖を描いている(?_?)
と思って読み始めましたが
ホラーではなかったですよ^_^;


『架空』の設定に、緻密なストーリー展開で命を吹き込み
「静原町」が何所かにあるのでは?と思わせてしまう
本を読みながら、「静原町」での「特異」な出来事を
体感しているように感じられるほど
臨場感がありました。



ターミナルタウン BOOK

内容紹介(「文藝春秋BOOKS」より)

まったく新しい「町興し」小説、ここに誕生。

ターミナルタウンとして鉄道とともに発展してきた町、静原町。

しかしあるとき、乗り換え路線の廃止により、
ほとんどすべての列車が、この町を通過することになった――。

鉄道に忠誠を誓った町が、鉄道を失ったとき。
そこには何が残るのか。

凋落したこの町に、人を呼び戻すことはできるのか。

さまざまな人の思惑が交錯する、
誰も見たことのない「町興し」小説。



「トンネル」と「隧道」の捉え方が面白かったです。
それも「隧道」は生きている!?
すごい発想ですよね!

様々な問題を抱えている「静原町」の救世主
神童「丸川くん」のキャラがよかったです。
本当に居てくれるといいね
なんでも解決してくれる(^^)






テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_05_15




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