
本作「クラインの壺」は、
NHK教育テレビでジュニアドラマとして、1996年に放送。
私は、先にテレビ放送を見て、
だいぶ後になって岡嶋二人さんの原作を読みました。
登場人物の年齢や、ストーリー設定が
TVと小説では違っていたのですが
得体のしれない恐怖を描いた原作の雰囲気は
十分に伝わりました。
でも原作の方が息苦しく、恐かったですけど…。

内容(「BOOK」データベースより)
ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけで
ヴァーチャルリアリティ・システム
『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。
アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、
謎につつまれた研究所でゲーマーとなって
仮想現実の世界へ入り込むことになった。
ところが、
二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。
現実が歪み虚構が交錯する恐怖。
【NHKドラマのCAST】
・ゲームブックの原作者で
「クライン2」のテストプレイヤー:上杉彰彦
⇒国分博
・「クライン2」のテストプレーヤー(アルバイト)
後に失踪:高石梨紗
⇒中山忍
・梨紗の友人。上杉とともに、失踪した梨紗を探す:真壁七美
⇒佐藤藍子
・イプシロン・プロジェクト営業企画部長:梶谷孝行
⇒嶋田久作
・イプシロン・プロジェクト社長:笹森貴美子
⇒小野みゆき
現実と仮想の境界が分からなくなる
非常に怖い話で
上杉の絶望が重苦しく圧し掛かってくる
ドラマ、原作のエンディングは異なるけど
いずれにしても心の空虚は埋められない…。
ドラマの舞台になった溝の口
当時、溝の口駅をよく利用していたので
(駅を含め開発でだいぶ変わりました)
今見ると懐かしいかも!?
残念ながらNHKでの再放送予定はないようですが。