角田光代さんの「まどろむUFO」


異次元の世界に魅かれる若人たちの
幸福なコミューンを描く
新鋭女性作家による中編小説集。
~「帯紙」より~



まどろむ夜のUFO

(内容紹介)

私のほんとうの居場所はどこにあるのだろう

私の知らない「彼女」にジャムを作り、
いそいそ出かけていく高校生の弟・タカシ。

魂の前世を信じる、弟の怪しげな友人・恭一。
5日おきにデートする几帳面な同級生・サダカくん。
3人の奇妙な男に囲まれ、過ぎていく夏――。

心の底のリアルな感覚を描き共感を呼ぶ、角田光代の作品集。
野間文芸新人賞受賞作。




第18回(1996年)
野間文芸新人賞受賞


とても浮遊感のある物語でした
つかみどころがなく不安定
でも登場人物たちは
その中でいきいきと生きている


自由な彼らの生きざまは
世間一般から少しずれているかも!?

でも、彼等にとってはそんなこと関係ない
自らが選んだ価値観のなかで
仲間とコミューンを作り自由に過ごしている
それが幸せなんだと

私にはちょっと無い感覚でしたが…^_^;
物語として読む分には面白かったです。




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_07_30




角田光代さんの「坂の途中の家」


最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と
〈家族〉であることの光と闇に迫る心理サスペンス

刑事裁判の補充裁判員になった理紗子は、
子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、
いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。

~帯紙より~



坂の途中の家 BOOK

内容(朝日新聞出版)

里沙子は刑事裁判の補充裁判員に選ばれた。
担当することになったのは、30代の母親が生後8カ月の長女を
浴槽に落として死なせ、殺人罪に問われた事件。

法廷で明らかにされていく被告人の鬱屈した日々は、
もうすぐ3歳になる娘がいる自分自身の体験と重なってしまう。

〈浴室の湿気やにおい、裸足の裏のタイルの感触までが浮かぶ。
まるで自分が泣き止まない赤ん坊を抱いてそこに立っていたかのように〉。

もしかしたら、私が彼女だったかもしれない。
娘を殺したかもしれない…。
平凡な暮らしにひそんだ“恐怖”をえぐり出すサスペンス。





本書「坂の途中の家」は、
私としては珍しく?読み終えるまでに
かなり時間が掛ってしまい(一週間ほど)
あまりにも読み進まないので?
『読書会』も読み始じめ…^_^;
(『読書会』は、“あっという間に”読んでしまった!)



裁判員に選ばれてしまった理紗子は
乳幼児殺害というショッキングな事件を審理することに

被告人・水穂の置かれた立場に
次第に理紗子がシンクロしていく
そして、読み進めるうちに私までもが…

本書のキャッチコピーに
『感情移入度100パーセントの社会派エンターテインメント!』
とありましたが “正しく!”
感情移入し過ぎてしまい
読みながら辛く、時には息苦しくなり
どうしても次の頁を捲れない…!?

ホラーでは頁を捲るのが怖い!作品もありましたが
貴志祐介さんの『黒い家』とかね^_^;

社会派サスペンスでここまで震撼させられるとは
角田光代、恐るべし!


角田さんの作品は好きなので
ついつい気軽に手に取ってしまいますが
読むのにはかなり覚悟が必要です^_^;

『八日目の蝉』『かなたの子』『紙の月』etc
いずれも心に迫る凄い作品ばかり!




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_05_06





角田光代さんの「八日目の蝉」


本作は、最初に本を読み、次にNHKのドラマ、
そして映画の順に観ました。


本書「八日目の蝉」、
幾度かブログに記事を載せようとトライしたけど…挫折

辛く重いテーマなので、
感想を語るにも言葉を続けることが出来ずにいて
でもいつも気になっていたので、
今回は頑張って記事にしてみようと思います。

※以下の記事、ネタばれ注意です。


八日目の蝉 BOOK


内容を簡単に説明すると

[第0章〕
希和子は愛人・秋山宅に侵入し、
眠っていた赤ん坊(恵理菜)を衝動的に誘拐してしまう。

[第1章〕
赤ん坊に薫と名づけ逃亡生活を始めた希和子。
友人の家に身を寄せ、
次に立ち退きを迫られている女の家での滞在
そして女性だけで共同生活を送る「エンジェルホーム」へ、
その「エンジェルホーム」からも逃げ出し、
最後にいきついたのは小豆島だった。
しかし1枚の写真がきっかけで希和子は逮捕される。

[第2章〕
成人した恵理菜のその後を描いている。
恵理菜の前に、
かつてエンジェルホームにいたという女性が訪ねてきたことで
恵理菜は過去の出来事を振り返ることになる。


こうやって内容紹介のみを見ると、
断然希和子が悪い人ですよね。

でも本作はそこが辛いところなんですよ…。

本書を読んでいると、
希和子と薫を応援している自分がいるんです。

愛人秋山の妻が、希和子に投げつけた
“悪意を込めた言葉の暴力”がどうしても許せない。
もちろん秋山自身の優柔不断さが招いたこと
そんな男の愛人だった希和子も悪いのだけど…。

しょっぱなからこうなので、読み進めていくことで
さらに葛藤が生まれてくる。

一番の被害者は薫(恵理菜)ですが。


NHKのドラマ版です。

八日目の蝉 ドラマ

あらすじ(「NHK」より)

「私はもう、今までの私とは違う。私はこの子の母なのだ。」

不実な男との実らない愛。

男は女が母となることを否定するかたわら、
妻との間には子をもうける。

絶望の中、女はその子を奪う。

母になるとは、女として生きるとは…。

血のつながりを越えた母子の5年半にわたる逃亡劇。

現代的課題に真っ向から向き合うドラマです


(cast)
希和子⇒檀 れいさん

希和子の愛人・秋山丈博⇒津田寛治さん

秋山の妻・恵津子⇒板谷由夏さん

誘拐された恵理菜=薫⇒幼少時:小林星蘭さん
          ⇒成人時:北乃きいさん



映画版です。


八日目の蝉 MOVIE

内容(「Allcinema」より抜粋)

生まれてすぐに誘拐され、
犯人の女によって4歳になるまで育てられた秋山恵理菜。

両親のもとには戻ったものの、
もはや普通の家庭を築くことは出来なくなっていた。

やがて21歳となった彼女は、
妻子ある男の子供を身ごもってしまう。

恵理菜はやがて、
封印していた記憶と向き合うべく逃亡生活を辿る旅に出る──。



監督は『孤高のメス』で日本アカデミー賞を受賞した
成島出さん。
脚本は『サマーウォーズ』の奥寺佐渡子さんです。


(cast)
恵理菜⇒成人時:井上真央さん

希和子⇒永作博美さん

安藤千草⇒小池栄子さん

希和子の愛人・秋山丈博⇒田中哲司さん

秋山の妻・恵津子⇒森口瑤子さん

誘拐された恵理菜=薫⇒幼少時:渡邉このみさん
          

ドラマでは、希和子の視点を中心に、
映画では、成人した恵理菜を主人公に描かれていました。

基本的なストーリー展開は同じなのですが
細部では違っていたので、受ける印象も微妙に違います。

私は、先に見たのがドラマの方なので、
NHKドラマ版の印象の方が強く残っていますが
両作品とも、希和子が逮捕される間際に叫んだ言葉に
号泣しました。

映画の恵理菜役を演じた井上真央さんの演技
素晴らしかったです。
傷ついた心を持て余し、自らの生きる居場所を見出せない辛さを
見事に演じきっていました。

希和子を演じた、檀 れいさんと永作博美さん
二人の希和子、お見事でした。
おかげで、希和子に感情移入しすぎてしまい
ずっと泣かされっぱなしでした(T_T)


【映画:受賞】凄い受賞歴です!全て載せますね。

第36回報知映画賞・作品賞 / 主演女優賞:永作博美さん

2012年エランドール賞 プロデューサー賞:有重陽一さん(日活)

第85回キネマ旬報ベスト・テン・主演女優賞:永作博美さん
              ・助演女優賞:小池栄子さん

第66回毎日映画コンクール・女優助演賞:永作博美さん

第54回ブルーリボン賞・主演女優賞:永作博美さん

第35回日本アカデミー賞・最優秀作品賞・最優秀監督賞:成島出さん
           ・最優秀主演女優賞:井上真央さん
           ・最優秀助演女優賞:永作博美さん
           ・最優秀脚本賞・最優秀音楽賞・最優秀撮影賞
           ・最優秀照明賞・最優秀録音賞・最優秀編集賞

第3回日本シアタースタッフ映画祭 主演女優賞:井上真央さん

第35回山路ふみ子映画賞 新人賞:井上真央さん

第3回TAMA映画賞 ・最優秀新進女優賞:井上真央さん
         ・主演女優賞:永作博美さん

第24回日刊スポーツ映画大賞 新人賞:井上真央さん

第21回日本映画批評家大賞 監督賞:成島出さん

第66回日本放送映画藝術大賞・最優秀助演女優賞:小池栄子さん
             ・最優秀作品賞・最優秀脚本賞・最優秀音楽賞
             ・最優秀撮影賞・最優秀録音賞・最優秀音響効果賞

NHKのドラマ版でも
第27回 ATP賞テレビグランプリ2010にて、グランプリを受賞


受賞歴・あまりに多いので、文字を小さくしました^_^;




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
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