沢村凛さんの「通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする」


今年の1月に、沢村さんの小説
『通り雨は<世界>をまたいで旅をする』と
『ぼくは<眠りの町>から旅に出た』を、
角川書店から2作同時発売されました。

『通り雨は<世界>をまたいで旅をする』SFと
『ぼくは<眠りの町>から旅に出た』ファンタジーという
別ジャンルの小説の同時発売は、
小説の世界では異例だそうです。



通り雨は世界をまたいで旅をする BOOK

内容紹介(「KADOKAWA」より)

広い世界を、己の足だけをもって渡る小さな<わたし>。

その<わたし>だけが果たせる任務がある――。

世界を変える、“それ”は死神か福音か。

『黄金の王 白銀の王』の著者が贈る、
新しい社会・懐かしい未来!!




世界をへだてるドアが開いた。

わたしは息を大きく吸うと、ゆっくりと吐き出しながら、
足を前に踏み出した。

〈この世界〉で、わたしだけが果たせる仕事をするために_。

通り雨に降られたわたしを、照る照る坊主が迎えてくれた。

とても皮肉だ。

この世界では、
排除されるべき〈アメ〉はわたしを指すのだから。

今回の仕事相手は、三世代で牧歌的な暮らしを営んでいる。

昔気質のおじいさんに、とても温かい夫婦、
かわいい子どもたち。

変わらない日常を送ってきたのだろう。

しかし、わたしは否応なく彼らの〈世界〉を変える。

彼らにとって、わたしは死神だろうか、福音だろうか?

優しくて残酷な世界の決まりを胸に秘し、
わたしは彼らと短い共同生活を始める。





エンディングは予測のつかない終わり方で…。

人とは、世界とは…
知らない世界を知るとどうなる?

十八歳になると自分自身で道を開く。
そのためには真実を学ばなくては。


同時発売された『ぼくは<眠りの町>から旅に出た』と同様に
深く壮大な物語でした。





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_03_16




沢村凛さんの「ぼくは〈眠りの町〉から旅に出た」


帯紙に
沢村凛は現代のミヒャエル・エンデだ!』とありましたが
正しくですね。

ルドルフ・シュタイナーの世界観を彷彿させ、
魂の根源に触れる壮大な物語でした。



ぼくは眠りの町から旅にでた BOOK

内容紹介(「BOOK」データベースより)

“ぼく”を忘れていた“ぼく”は、
大切な言葉をすこうしずつ取り戻しながら、
この箱庭の世界から飛び出すため<旅の仲間>を求める。

世界に気づく、自分を知る、友を作る。“それ”は癒しか、傷となるのか――。




_何かがおかしい。いや、何もかもがおかしい。

この生活は変だ。大事なものがいくつも欠けている。

こんなのは、いやだ。ぼくは、いやだ
(でも、「生活」って何だっけ)。

そこで、ぷつりと糸が切れたように、
考えを続ける気力がなくなった。

ハンモックのふわふわは、
“ここ”は、とにかく気持ちよいからだ。

その日、男と目が合った。

彼は言った、
「教えてくれ。この町の出口はどこにある」と。

そうだ、この町には外がある。

なぜ、ぼくは“ぼく”を思い出せなかったのだろう。

〈眠りの町〉を男と抜け、
“ここ”から一歩を踏み出したぼくを迎える
不思議な人、町、物の数々。




ファンタジーでここまで描いてしまうとは…。

ふるさとで安らかに眠り、そして目覚への導き…。

言葉に表せないほど、すごい物語でした。





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_03_15




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