恒川光太郎さんの「私はフーイー」


『転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは』

『夜市』の著者が紡ぎだす、新たな沖縄民話の世界
                  ~帯紙より~



私はフーイー

内容(「BOOK」データベースより)

ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、
林の奥の小さなパーラー、深夜に走るお化け電車、祭りの夜の不吉な予言、
転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは―。

沖縄文化の描写と息遣いにあふれている。
怖さと不思議な心地よさが同居する、沖縄幻想譚全7篇。




『弥勒節』
この島では、臨終の際にユタが弥勒節を胡弓で演奏する風習があった。
他所と違い、この島においては、音を鳴らして死者を送る。

『クームン』
私はさとうきび畑に囲まれた集落で育った。
そしてそこには、クームンというものが出没した。

『ニョラ穴』
手遅れにならぬ前に記しておきましょう。
これを読んでいるあなたがなんらかの理由でニョラの支配する無人島
アナカ島にいるのであれば、決して奥の洞窟に近づいてはなりません。

『夜のパーラー』
薄暗い林の奥に赤い提灯が灯っているのが目にとまった。
《沖縄そば》の幟が出ている。小さなパーラーだった。

『幻灯電車』
お化け電車を目撃した同級生によると、お化け電車は青白く光り、
乗客が何人か乗っていたそうです。

『月夜の夢の、帰り道』
〈あなたのお父さんは、死神が目をつけている。かわいそうに。
あなたはお父さんが死んだ後、お祖母ちゃんの家に預けられる。
あなたのお母さんは戻ってこない。〉
 「な、何の話?」 〈未来の話さ〉

『私はフーイー』
フ-イーはそれから五十年後に蘇る。
北の集落に住む女の子が、ある春の日唐突に
「私はフーイーだ」といいはじめたのだ。



沖縄怪談短編集とありますが、怪談というよりは異界?

不思議な世界を覗いた後味は、あまりよくなかったかな…
いつもの恒川ワールドの面白さが伝わらなかったです。
恒川さんは、短編よりも長編の方が向いているかも?

ただ、作者が、読後のもやもや感を狙っていたのなら
私の感じた後味の悪さも、作者の思う壺ですね^_^;






テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2015_07_23




恒川光太郎さんの「竜が最後に帰る場所」


風を、迷いを、闇夜を、鳥を。

――私たちは私たちだけ?
――進むってどこに行くの??
どこに行けばいいの??
シンは少し考えてからいった。
――<竜が最後に帰る場所>よ

この世に潜むものたちを、5つの物語で誘い出す――。
                 ~帯紙より~


竜が最後に帰る場所

内容(「BOOK」データベースより)

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。
降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、
過去と現在を取り換えることになった―(「夜行の冬」)。

古く湿った漁村から大都市の片隅、
古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。

日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。



『風を放つ』
 知らない女性から電話がかかってきた。
 その知らない女性マミさんは、
 ぼくのバイト先の社員・高尾さんの携帯を見て
 知らない名前があったのでかけたというが…。

『迷走のオルネラ』
 そして男は少年にいった。
 明日、そいつをここに呼びなさい。
 二度と現れないよう魔法で消してあげる。

『夜行の冬』
 真っ赤なコートに赤い帽子を被っている長い髪の女。
 女の後ろには暗い影がいくつか立っている。
 バスガイドのお化けが、真夜中に魔物を引率しているように見えた。

『鸚鵡幻想曲』
  宏は意を決した。
 「その…何か目的があって、僕を誘っているのではないですか?」
 アサノは言った。
 「正直に言いましょう。目的はあります。」
 「あなたのピアノに興味があるのです。」

『ゴロンド』 
 ゴロンド。それがこの物語の主人公である。
 ゴロンドと5千匹の兄弟たちは、
 池の中に沈む半透明のぶよぶよとした膜の中にいた。
 


恒川さんの処女作『夜市』を読んでからというもの
恒川さんは、目の離せない作家さんの一人となりました。

本書は、幻想的で奇譚な5つの物語からなる短編集です。
先の読めない物語は、怖いもの見たさ?のようで
最後まで楽しませてもらえました。

それにしてもこの不思議な物語の発想は
どこから生まれて来るのでしょう?
恒川ワールド、ホント凄いです!

表紙に描かれている画がモチーフとなっている5つの物語
目次や、各編のタイトル頁にも、その画が描かれておりますよ(^^)
装丁もお洒落です!特に、ネコの視線にやられました(^_-)-☆





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2015_07_14




恒川光太郎さんの「夜市」です。


第12回日本ホラー小説大賞受賞。


ホラーというよりはファンタジー!?

魑魅魍魎が跋扈しそうな「夜市」は、
確かに不気味でしたが…。

「夜市」と「風の古道」の2編からなる本書
どちらも面白かったです。

異界の世界にふと踏み込んでしまった
不安、恐怖、その不思議な世界観が
心地よく思えるほど

「夜市」のエンディングには驚かされ
「風の古道」の臨場感に心揺さぶられました。



夜市 BOOK

内容(本書帯紙より)

大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から
「夜市にいかないか」と誘われた。

裕司に連れられて出かけた岬の森では、
妖怪たちがさまざまな品物を売る、
この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。

夜市では、望むものが何でも手に入る。

小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、
自分の幼い弟と引き換えに
「野球の才能」を買ったのだという。

野球部のヒーローとして成長し、
甲子園にも出場にた裕司だが、
弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。

そして今夜、弟を戻すために夜市を訪れたというのだが_。

幻想的かつ端正な文体、
そして読む者の魂を揺さぶる奇蹟のエンディング。



「風の古道」は「まつろはぬもの~鬼の渡る古道~」と
タイトルを変えてマンガ化もされている。

「夜市」は、2007年、円谷エンターテインメントで
映画化が決定しているとありましたが…
映画版「夜市」探しても無いです(T_T)

CMしていた記憶があるのですが、それこそ幻?
劇場での上映を愉しみにしていた私がいたのは勘違い?






テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_02_18




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