西加奈子さんの「i」


「想うこと」で生まれる
圧倒的な強さと優しさ―
直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に
心揺さぶられる傑作長編!

残酷な現実に対抗する力を、
この優しくて強靭な物語が与えてくれました。
―又吉直樹

読み終わった後も、ずっと感動に浸っていました。
なんてすごいんだろう。
この小説は、この世界に絶対に存在しなければならない。
―中村文則
~「帯紙」より~



i


「この世界にアイは存在しません。」
入学式の翌日、数学教師は言った。
ひとりだけ、え、と声を出した。
ワイルド曽田アイ。
その言葉は、アイに衝撃を与え、
彼女の胸に居座り続けることになる、
ある「奇跡」が起こるまでは―。



西加奈子さんの物語を読む度感じること
心がざわざわして時には痛くなることも…
でもラストに何かしら仕掛けがあるので
我慢して?最後まで読み進めるしかないのよね
途中で読むのを諦めたら辛さしか残らない…


本書「i」あまりにも深すぎる内容だったので
感想をまとめることができない(>_<)
ただ終盤を読みながら涙が溢れて止まらず
でも溜まっていた辛さの澱を
涙がすべて洗い流してくれました


西さんはラストの救いを描く為
長く辛い物語を描いているのかしら?
本書ではそれが際立っていたように思います
なので、やはり辛くてもラストまで読まないとダメ!
そう言う意味でも期待を裏切らなかったですね


本書「i」は私が読んだ西作品の中では一番でした!
とは言ってもまだ5作品しか読んでいませんが…^_^;



追記
東方神起の東京ドームライブ参戦の為
来週から一週間東京へ行きます。
旅先ではブログをUP出来ないので
帰ってくるまで(ブログ)お休みしますね(^_-)-☆





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_11_19




長野まゆみさんの「冥途あり」


東京の下町で生まれ
文字職人として生きた父
その人生で語られなかったこととは?

父の死から始まる
家族のルーツを辿る娘の旅/span>
~「帯紙」より~




冥途あり

内容(「BOOK」データベースより)

川辺の下町、東京・三河島。
そこに生まれた父の生涯は、
ゆるやかな川の流れのように
つつましくおだやかだった―。
そう信じていたが、
じつは思わぬ蛇行を繰り返していたのだった。

亡くなってから意外な横顔に触れた娘は、
あらためて父の生き方に思いを馳せるが…。

遠ざかる昭和の原風景とともに
描き出すある家族の物語。




とうとうこういう言葉の登場に
僕の読むことが間にあった。
―吉増剛造―

この作品で長野さんは
新しい境地を切り開き
自由な書きぶりの豊かさを見せてくれた。
本当に魅力的な作品。
―松浦寿輝―


第43回泉鏡花文学賞
第68回野間文芸賞受賞


読み始めて、いつもの長野作品と違う?
耽美的な少年愛
妖艶で摩訶不思議な物語
私にとっての長野作品は
どちらかというとこのイメージ


本作「冥途にて」は淡々とした語り口で
ありし日の父の面影を
娘の目線で語っている
娘が知らなかった父の過去
一九四五年ハ月六日の朝
疎開で父は広島にいた


全体としては軽い語り口で
長野さんの綴る粋な言葉が心地いい
でもその言葉の中に
所々に心に重くのしかかるような
心に突き刺さる描写が…
戦争の悲惨さを伝えるその言葉は
私が今までに読んだ原爆投下直後の描写の中でも
心に迫って来たように思う

言葉の持つ力に、その凄さに
あらためて気づかされた作品でした。



テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_12_13




中村文則さんの「教団 X 」


『運命』に翻弄される4人の男女。
いま、物語は極限まで加速する。
~「帯紙」より~


教団X

内容(「BOOK」データベースより)

謎のカルト教団と革命の予感。
自分の元から去った女性は、
公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。

絶対的な悪の教祖と
4人の男女の運命が絡まり合い、
やがて教団は暴走し、
この国を根幹から揺さぶり始める。

神とは何か。
運命とは何か。
絶対的な闇とは、光とは何か。
著者最長にして圧倒的最高傑作。




又吉直樹さんマジオシ!
『「どんなに時間がかかってもぜひ読んでください。
読む価値があります」と言いたい。』
(「ダヴィンチ」4月号)

西加奈子さんイチオシ!
『凄まじい小説です。まさしく、魔力的な魅力と
途方もないほど大きな力を持った小説です。』
と帯紙にあったので
二人の言葉を信じて?「教団 X 」
どうにか最後まで読み切ることが出来ました。


最後まで読んだのは正解でした!が
私の好きなジャンルではなかったですね


宗教(カルト)、粒子論、エロ、政治、テロetc
内容は確かに凄まじい

カルトではオウムを思い起こさせ
エロはまるで映画『カリギュラ』?

テロや政治では、大国と武器商人の暗躍等
今世界中で起きている出来事を連想させる
それが長い物語を読み切る為のスパイスに!?
興味深い本ではあるけれど読後感は良くない…
何か矛盾している感想でスミマセン…^_^;


中村文則さんの他の作品では「土の中の子供」を読みました。
重厚で凄まじい内容に圧倒されたのを今でも覚えています
私は『教団X』よりは「土の中の子供」の方が心に響きました。


中村文則さんの最新作
『私の消滅』も読みたいと思っているのですが
“『掏摸 スリ』『教団X』を越える衝撃!”
とのことなので期待しています(^_-)-☆




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_10_30




中脇初枝さんの「世界の果てのこどもたち」


たくさんの死を見た。
空襲で家族を失った。
自分の故郷ではない国で
生きていかなければならなかった。
でも、そこにはいつだって
国境を越えた友情があった。

わたしたちが出会ったとき
わたしたちの国は戦争をしていた。
珠子・茉莉・美子。
戦争中の満州で出会った、三人の物語。

~「帯紙」より~


世界の果てのこどもたち

内容(「BOOK」データベースより)

戦時中、高知県から親に連れられて満洲にやってきた珠子。
言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、
彼女は朝鮮人の美子と、恵まれた家庭で育った茉莉と出会う。

お互いが何人なのかも知らなかった幼い三人は、
あることをきっかけに友情で結ばれる。
しかし終戦が訪れ、運命は三人を引きはなす。

戦後の日本と中国で、三人は別々の人生を歩むことになった。
戦時中の満洲で出会った、三人の物語。





『2016年本屋大賞』ノミネート作品
「世界の果てのこどもたち」読みました。

とても素晴らしい作品でした。
是非、沢山の方に読んでもらいたい
特に若い方に手に取ってもらいたい

とても大切なことを伝えてくれる1冊です。

時代の流れに翻弄された3人の少女
戦争により変わっていく日々の暮らしを
珠子、茉莉、美子の体験を通して描いているので
読者は3人の少女の目を通して
戦争の惨さを疑似体験する…!?

市井の人々の暮らしが次第に追い込まれ壊される
今まで共に暮らしていた大切な人の命が
理不尽な力で突然奪われる

後半の100頁を出先で読んでしまい
読みながら嗚咽を堪えるのが大変でした
それでも堪え切れず泣いてしまいましたが(T_T)

本書に興味を持たれた方、これから読まれる方は、
自宅で読むことをお薦めします^_^;





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_03_24




西川美和さんの「永い言い訳」


『愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない』

「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売るふたり」
映画監督・西川美和 待望の書き下ろし長編。

~「帯紙」より~



永い言い訳 BOOK

内容(「BOOK」データベースより)

長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、
人気作家の津村啓。
悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、
同じ事故で母親を失った一家と出会い、
はじめて夏子と向き合い始めるが…。

突然家族を失った者たちは、
どのように人生を取り戻すのか。

人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。




「永い言い訳」、中盤までは、いや終盤まで?
読んでいて辛かった…
最後の数ページに救われたのですが

主人公の幸夫が
妻を失った悲しみを受け入れ
正面から妻に向き合う
そうなれるまでの「永い言い訳」

幸夫は『妻がいなくても平気なんだ』って思い込み
素直に悲しめない…それ故に苦しんでいた

自分の悲しみに気づけないほどに…


誰の心にもある利己的な思い
人の持つ心の弱さ身勝手さを
本書では、幸夫を通して描いており
自分自身に置き換えてみると
結構重なったりして…(>_<)

心に言葉の棘が刺さったようで
それで読み始めは辛かったのかな?
でも最後まで読んでよかったです

最後の章、妻への手紙が心に響きました
『愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない』

心に沁み入る作品でした。

『本屋大賞』にノミネートされたのも頷けます。





「永い言い訳」映画化されます


永い言い訳 MOVIE

2016年秋に全国にて公開予定!

監督・原案・脚本⇒西川美和さん

(CAST)
主人公・衣笠幸夫⇒本木雅弘さん
幸夫の妻・夏子⇒深津絵里さん
トラック運転手・大宮陽一⇒竹原ピストルさん
夏子の親友・陽一の妻ゆき⇒堀内敬子さん
幸夫の不倫相手・福永⇒黒木華さん
幸夫のマネージャー・岸本⇒池松壮亮さん

キャストいいですね
特に本木さんと深津さんのキャスティングは絶妙!

映画の公開が今から楽しみです(^_-)-☆



テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_03_20




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