森見登美彦さんの「夜行」


彼女はまだ、あの夜の中にいる。
この十年、僕らは誰ひとり
彼女を忘れられなかった。
~「帯紙」より~


夜行


私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。
十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、
長谷川さんは突然姿を消した。
十年ぶりに鞍馬に集まったのは、
おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。
夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った
不思議な体験を語り出す。
私たちは全員、岸田道生という画家が描いた
「夜行」という絵と出会っていた。
旅の夜の怪談に、青春小説、
ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」




森見登美彦ワールドを存分に楽しめました!
今までに読んだ森見さんの作品は
笑いのエッセンスが強い作品がほとんどだったので
本書で怪談ファンタジー初体験!?
白黒のオセロの駒のようなパラレルワールドに
迷い込んだような不思議な物語でした。
面白かったです。


私が読んだ森見作品の中では
『ペンギン・ハイウェイ』が一番でしたが
「夜行」が面白さで並びました!
…でも単独1位ではない…
どちらも甲乙つけがたく…^_^;




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_07_30





森見登美彦さんの「聖なる怠け者の冒険」


2014年度『本屋大賞』9位の「聖なる怠け者の冒険」
やっと読み終えました。

本書、思いのほか読むのに時間がかかってしまいました。
同時進行で3冊読んでいたこともありますが…。

同時に読んでいた本が、推理サスペンスものだったので
京都の町並み紹介?のような
祇園祭見学1日コース案内ストーリの本書が、
ついつい後回しになり^_^;

怠け者の小和田君の気持が良く分かる!?私に
京都の「祇園祭に行きたい!」と思わせ
でも怠け者の私は、本書を読んで、行った気になり
PCの前から動かない…^_^;

京都在住の方には
ホントに面白い本でしょうね
京都に一度しか行ったことのない私でも
読んでいるだけで、京都を散策している
もしくは、駆け回っている錯覚を覚えるほど
京都の町並み、祇園祭の賑やかな情景が、
目に浮かんできました。



聖なる怠け者の冒険 BOOK

内容(「ASAHI」より抜粋)

「何もしない、動かない」ことをモットーとする
社会人2年目の小和田君。

ある朝目覚めると小学校の校庭に縛られていて、
隣には狸の仮面をかぶった「ぽんぽこ仮面」なる怪人がいる。

しかも、そのぽんぽこ仮面から「跡を継げ」と言われるのだが…
ここから小和田君の果てしなく長く、
奇想天外な一日がはじまる。



昔懐かしい総天然色の映画を見ているよう!?

森見ワールド全開の物語でした。






テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_05_10




森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」です。


第20回山本周五郎賞を受賞
2007年本屋大賞2位



昭和初期?いや大正時代の香りを醸し出している、
平成18年11月刊行の小説「夜は短し歩けよ乙女」
古都京都が舞台ということもありますが
登場人物の言い回し&文体もレトロなんですよね。


本作は、登場人物のキャラが面白いですよ。

(先輩&本作品の語り手)
クラブの後輩「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せている。
彼女という城の外堀を埋め続ける日々。

(黒髪の乙女&もう1人の語り手)
先輩が恋している天然キャラの女子大生。うわばみです。

(羽貫さん)
 大酒飲みの美女。
 得意技は、宴会にまぎれこんでタダ酒を飲むこと。

(樋口さん)
「天狗」を自称する正体不明の若い男。
 なぜかいつも浴衣を着ている。

(東堂さん)
 「東堂錦鯉センター」の経営者。鯉を竜巻にさらわれ
  落ち込んでいるところに「黒髪の乙女」と出会う。

(李白さん)
 先斗町界隈では有名な超お金持ちで、謎の老人。

(千歳屋)
 京料理「千歳屋」の若旦那。文化遺産の保護を口実に、
  春画の蒐集を趣味としている好事家。

(古本市の神様)
  眉目秀麗な少年の姿。蒐集家の書庫から本をさらうと
  いわれ、かわいい外見に似合わず、少々性格が悪い。

(学園祭事務局長)
  男にしておくにはもったいないほどの美貌の持ち主で、
  趣味は落語と女装。 「先輩」の数少ない友人の一人。

(偏屈王)
  学園祭でゲリラ演劇「偏屈王」を首謀している人物。

(パンツ総番長)
  一目惚れをきっかけに、(もう一度彼女に会うという)
 願いごとが叶うまでパンツを穿き替えないと誓った大学生。

(須田紀子さん)
  学園祭で本物そっくりの「象の尻」を出し物にしている
  女子学生。

キャラクター説明のみでも、変な人がちらほらいるのが
感じられるのでは!?



夜は短し歩けよ乙女 BOOK

内容(「帯紙」より)

「黒髪の乙女」に片思いしてしまった「先輩」。
二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす
珍事件の数々、そして運命の大転回だった!

天然キャラの女の子に萌える男子の純情!
キュートで奇抜な恋愛小説in京都



私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。

吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、
銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。

我ながらあからさまに怪しいのである。

そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。

「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を
喉から血が出るほど繰り返す私に、
彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。

「あ!先輩、奇遇ですねえ!」

                   (本文より)


本作は「映像で見たい!」な、と思っていたら
舞台&漫画版ありました 


夜も短し歩けよ乙女 舞台


黒髪の乙女を、田中美保さん

先輩を、渡部豪太さん

羽貫を、辺見えみりさん

李白翁を、ベンガルさん、他

京都でのある一年を、あるいは四季を通し語られる、
いまどきの若者と程遠い、なんともじれったい恋の物語、
そして、京都という不可思議な街と奇々怪々な登場人物達が
物語りに花を添える。



コミックス(1~5巻)
夜は短し歩けよ乙女 1 漫画

少しだけ読みしましたが、マンガ版も面白いです。
絵が付いている方が、ギャグ?とかが見える分
本作の面白みが伝わりやすいのかも!?





 2014_02_15





森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウエイ」


日本SF大賞受賞!


表紙がすごく可愛くて手にした本です。

小学校4年生のボク・アオヤマ君の1人語りで物語は進んで
いくので、ほのぼのとしたストーリーなのかな?
と思っていたら…とんでもない本でした!

何にでも興味をもち、探検&研究に毎日忙しいアオヤマ君。

そんなアオヤマ君の街に、ある日突然ペンギンが現れた。

…そこまではまだほのぼのでいいんです。

なんとそのペンギンを歯医者さんのお姉さんが
コーラの缶から生み出してしまう!?

そこからアオヤマ君のペンギン研究が始まり、
その上、クラスメイトのウチダ君、ハマモトさんと3人で
秘密の研究まで始めることに。


ウチダ君と死について語りあうシーンには唸らされ、

ハマモトさんがアオヤマ君に抱きついたシーンではホロリと
させられました。


アオヤマ君のお姉さんへの気持ちを考えると切なくなったりで…。

ほのぼのとする本ではなかったけれど、
読み終えた後、心にほんわかとした温もりと、
ほんの少しだけ切なさが残りました。



ペンギンハイウエイ BOOK


あらすじ(角川書店より)

ぼくは小学校4年生で、郊外の住宅地に住んでいる。

偉い人になるために努力を欠かさず、勉強もするし、
たくさん本も読む。

そして、歯科医院の「お姉さん」のことが好きだ。

ある日、ぼくの街にアデリー・ペンギンの群れが現れて、
ちょっとした騒ぎになった。

ペンギンがどこからきたのか、調べ始めたぼくの前で
不思議なことが起こった。

あのお姉さんがコーラの缶を宙に投げ上げると、
それがペンギンに変わったのだ。

お姉さんはぼくに言った。

「この謎を解いてごらん」ぼくはこれを
“ペンギン・ハイウェイ研究”
と名付けることにした



小生意気でおませなアオヤマ君が好きでしたね。

寡黙な哲学者?ウチダ君
お人形さんのように可愛い少しツンとしたハマモトさん
ペンギンを出せるお姉さん
そして、いつも冷静なアオヤマ君のお父さんも好きになり

読み終える頃には、なんと!スズキ帝国の皇帝
スズキ君まで好きになっていました。


とても不思議で、ステキな物語。

ペンギン・ハイウエイ探しにいきませんか?






テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_01_30




10  « 2019_11 »  12

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索フォーム

アクセスカウンター

最新記事

カテゴリ

QRコード

QR




PAGE
TOP.