原田マハさんの「花々」


私に、手紙をください。

教えてください。どこにいて、何をしていますか。
誰と一緒にいるんでしょうか。
私も教えます。頑張って生きている、自分のこと。
ここにいる、私のこと。
手紙を書きます。手紙をください。待っています。

明青と幸が出会ったとき、島では何が起こっていたのか。
ダイバーズショップの純子、明青の初恋の女性、成子。
さまよえる花々の、美しくも儚い島物語。

『カフーを待ちわびて』から3年。
 奄美諸島の小さな離島を舞台に生まれた
 感動のサイドストーリー。
                 ~帯紙より~


花々

内容紹介

『カフーを待ちわびて』の“明青と幸”の暮らしの傍でくり広げられていた、
もう一つの感動ドラマです。

島を愛する旅人でフリーターの純子と、故郷の沖縄を捨て、
東京のキャリアウーマンとして生きる成子。

ひょんなことから、この対照的な二人が出会い、
ある目的のために奄美諸島の神秘の島々を旅することに…。

しかし二人が見つけた物は、探していた目的以上の大きな物。

それぞれの「宿命」だった。





「花々」、とてもステキな物語
タイトル・装丁共に、綺麗で、美しく
目次を見ただけでも幸せな気分になれますよ

『鳳仙花』
・ダイビングショップでアルバイトをしている純子に
 先輩の奈津子が、あれはホウセンカだ、と教えてくれた。
 「花びらをつぶして爪の先に塗るんだよ。ほら、こうして」
 「沖縄では『てぃんさぐぬ花』っていう歌もあるんだよ』
 
『ねむの花 デイゴの花』
・また終電に逃げられた。ホープの散歩行ってくれたよね?
 夫の憲明にメールを送る。しばらく返信がこない。
 成子は首を傾げた。即レスする夫なのに
 その日に限って、成子が会社を出るまで、返信がなかった。

『さがり花』
・純子は奄美諸島の小さな島、与路島の港に着いた。
 なんの知識もなく、やってきた。理由はただひとつ。
 奈津子がメールで「なんにもない島だよ」と教えてくれたから。
 なんにもない、という一言に、強く惹かれた。

『千と一枚のハンカチ』
・成子は、奄美大島の離島、加計呂麻島に来ている。
 離島のリサーチを頼んだ「女ひとり旅中」の純子とは
 お互い目的地に着いたらメールする、ということで
 行き先を告げていなかった。

『花だより』
・朝、出かけるまえに郵便受けを開ける。
 夜ではなく、朝。
 純子は、朝いちばんに郵便受けを開けるのが好きなのだ。
 待っているのは、「島な人々」と純子が呼んでいる人たちからの手紙。


5つの連作短編からなる本書
読みながら、思わず涙が溢れてきて
でも、心をホンワカさせてくれる、そんな物語達。

実は私、『カフーを待ちわびて』まだ読んでいなくて…
ちなみに映画も観ていません。
先にサイドストーリー「花々」を読んでしまいました^_^;

『カフーを待ちわびて』を、今すぐにでも読みたい気持ちに!
次に読む本も決めてもらえ、嬉しい限りです(*^_^*)




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2015_07_10




原田マハさんの「太陽の棘」


本書「太陽の棘」に出会えたのは、
おともだちパンチさんのブログ『最果ての図書館』で紹介されていた
【♯49 奇跡のキャンバス (太陽の棘 / 原田マハさん)】のお陰です。 http://bookreviewfripunch.blog.fc2.com/page-1.html

お陰様で、心揺さぶられる魂の叫びのような本に出会うことが出来ました。
おともだちパンチさん、ありがとうございますm(__)m




『私は、出会ってしまった。
 誇り高き画家たちと。
 太陽の、息子たちと―。』

終戦直後の沖縄。ひとりの青年米軍医が迷い込んだのは、
光に満ちた若き画家たちの「美術の楽園」だった。

『奇蹟の邂逅がもたらす、二枚の肖像画を巡る感動の物語。』

沖縄とアメリカを繋ぐ、美しき友情の物語―。

『おおきくてうつくしいトンボをみつけた少年のように、
彼らの瞳はきらきらと輝いていた。
きっと、私も同じ瞳をしていただろう。
私たちは、互いに、巡り合うとは夢にも思っていなかった。
それなのに、巡り合ってしまった。
そして、そのときは、あの出会いが私の人生を後々まで照らす光になろうとは
あるいは、いまも思い出せばかすかに胸の奥底を刺す青春の棘になろうとは、
思いもよらなかった。

私たちのあいだには、いかなる壁も、境界線もなかった。
私たちのあいだには、何枚かの絵があった。
ただそれだけだった。 それだけで、よかった。』
                 ―帯紙より―



太陽の棘

内容紹介

サンフランシスコにある医院のオフィスで、老精神科医は、
壁に掛けられた穏やかな海の絵を見ながら、
光と情熱にあふれた彼らとの美しき日々を懐かしく思い出していた……。

結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ
軍医として派遣された若き医師エド・ウィルソン。

幼いころから美術を愛し、
自らも絵筆をとる心優しき男の赴任地での唯一の楽しみは、
父にねだって赴任地に送ってもらった真っ赤なポンティアックを操り、
同僚の友人たちと荒廃の地をドライブすること。

だが、ある日、エドは「美術の楽園」とでも言うべき、
不思議な場所へと辿り着く。
そこで出会ったのは、セザンヌや、ゴーギャンのごとく、
誇り高い沖縄の若き画家たちであった。
「互いに、巡り合うとは夢にも思っていなかった」その出会いは、
彼らの運命を大きく変えていく。


太平洋戦争で地上戦が行われ、荒土と化した沖縄。

首里城の北に存在した「ニシムイ美術村」そこでは、
のちに沖縄画壇を代表することになる画家たちが、
肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、
同時に独自の創作活動をしていた。

その若手画家たちと、交流を深めていく、
若き米軍軍医の目を通して描かれる、美しき芸術と友情の日々。

史実をもとに描かれた沖縄とアメリカをつなぐ、
海を越えた二枚の肖像画を巡る感動の物語。




2009年3月、NHK『日曜美術館』にて放送された
【ニシムイ沖縄・知られざる美術村】を観て感動し
同年に開催された、スタインバーグ博士のニシムイ・コレクション
沖縄県立博物館・美術館での里帰り展も観に行きました。
力強い絵を前に、心揺さぶられ感動したことを今でも覚えています。

それなので、本書の存在を知った時『読まなくては!』と
思わず叫んでいました。

後半部分を読みながら涙が溢れ出て止まらず
途中にブレイクを入れたほど…^_^;
物語の世界のニシムイにも心揺さぶられました。

原田マハさんの作品を読むのは、本書で2作目なのですが
『楽園のカンヴァス』は美術ミステリーで
こちらも面白かったです。
本書「太陽の棘」と趣は異なりますが
両作品とも美術の世界を描いているので
絵画好きの方には、是非お薦めしたい本です。





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2015_06_06





原田マハさんの「楽園のカンヴァス」


第25回山本周五郎賞受賞!


ニューヨーク近代美術館
絵画・彫刻部門のアシスタント・キュレーター
「ティム・ブラウン」は、ひょんなことから
直属のボス「トム・ブラウン」になりすまし
生きる伝説コンラート・バイラーの所有する絵
「夢をみた」(ルソーの名作「夢」とそっくりな絵)の
鑑定をすることになった。

しかし、鑑定士は彼一人ではなかった。

日本から来た早川織絵と鑑定を争うことになる。


バイラーから出された課題はひとつ、
「ここに、七章から成る物語が書いてある。
それを一日一章、読んでほしい。
そして、七日目に判断してもらう。
この作品が真作なのか、贋作なのかを」


時間軸の表現が素晴らしい作品です。

ルソーの時代にタイムスリップして、
まるで歴史の目撃者になったよう。



楽園のキャンバス BOOK


内容(新潮社より)

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員
ティム・ブラウンは、
スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。

ルソーの名作『夢』とほとんど同じ構図、同じタッチ。

持ち主の富豪は真贋を正しく判定した者に作品を譲ると告げる。

好敵手(ライバル)は日本人研究者、早川織絵。
リミットは七日間――。

カンヴァスに塗り籠められた真実に迫る渾身の長編!




一枚の絵の中に隠された真実…七章の物語が伝えてくれる「感動」は、 是非読んで体感してほしいです。

読み終えたあと、ルソーの「夢」を鑑賞する眼は
きっと違ってくるはず。 

ミステリーとしても読める本なので、
絵に興味のない方にもお薦めですよ。 





テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_01_19




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