黒岩重吾さんの「白鳥の王子ヤマトタケル 」シリーズ



久々に、黒岩重吾さんの古代史小説から
「白鳥の王子ヤマトタケル 」シリーズを紹介したいと思います。

本シリーズは、全6巻からなる古代史長編小説なので
読み始める前には、かなりの気合が必要です^_^;

なぜかというと?
長編だということもありますが、登場人物の名前が難しい!?
古代史小説では、登場人物の名前を覚えるまでが結構大変で…
それさえクリアできれば、後は物語が引っ張ってくれるので
あっという間に全巻読めると思います。




1.白鳥の王子 大和の巻
白鳥の王子 大和の巻

内容(「BOOK」データベースより)

大和王朝の王子でありながら
権力よりも自由を求めて生きようとする若き英雄、倭男具那。

重臣たちの人望を集めながらも、その勇猛さゆえに
父王、兄王子から疎まれ
王権を奪取しようとする士族たちに命を狙われる。

台頭した大和王朝と
それに反発する士族たちの争いが繰り広げられる
激動の四世紀末、数奇な宿命を背負い
ヤマトタケルの青春は幕を開けた―。

血を分けた兄との確執と兄弟愛、刺客との壮絶な闘い
日本最古の英雄を描く壮大な歴史ロマン。




2.白鳥の王子 ヤマトタケル 西戦の巻(上)
白鳥の王子 西戦の巻(上)

内容(「BOOK」データベースより)

大和王朝の王子であり、勇猛にして心優しき英雄、倭男具那。

彼は女王・倭姫王の託宣に従い、熊襲と呼ばれ、
九州で猛威をふるう狗奴国との戦いに出陣することを決心する。

西を目指す男具那、その途には、
狗奴国の勢力の北上にともなって
各地で蜂起する賊たちが立ちはだかる。

そして、女人剣士・羽女らを軍に加え、
宇沙地方を跋扈する賊・鼻垂との壮絶な戦の幕は開いた―。

日本最古の英雄、ヤマトタケルの生涯を描く歴史叙事詩
待望の第二弾。




3.白鳥の王子 ヤマトタケル 西戦の巻(下)
白鳥の王子 西戦の巻(下)

内容(「BOOK」データベースより)

強大な賊・鼻垂との激戦に勝利した倭男具那は、
束の間の休息ののち、宇沙国を後にし
狗奴国を目指して軍を進める。

熊襲の勢力下に踏み入った男具那たちに次々に襲いかかる賊
壮絶な戦の中で、男具那にとって大切な命も失われていく。

そして、ついに熊襲の首長、川上タケルの主力軍と対峙した時
男具那は、自らその最大の敵を討つべく
激情を込めて剣を抜きはなつ―。

ヤマトタケルの生涯を描く古代史小説の新境地
壮大な歴史ロマン。




4.白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(上)
白鳥の王子 東征の巻(上)

内容(「BOOK」データベースより)

九州の熊襲を征討した倭建(ヤマトタケル)は大和に戻った。

愛する弟橘媛に若建が生まれ
しばし平穏な日々を送ったのも束の間
倭国統一を目指す父・オシロワケ王(景行帝)は
三輪王朝に服従しない東の国々を討つことを建に命じる。

東征を前に、叔母で巫女王の倭姫王は
神宝の剣と、火打石、薬を授け、建を励ました。

伊勢の朝日雷郎を平定し、尾張に入った建を
首長・音彦の娘で妖しい魅力を湛えた宮簀媛が迎える。

日本最古の英雄を、雄渾な筆致で活写する壮大な歴史叙事詩
「白鳥の王子ヤマトタケル」の第三弾、遂に文庫化。




5.白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(下)
白鳥の王子 東征の巻(下)

内容(「BOOK」データベースより)

大和に残してきた弟橘媛を想い
女人を近づけないと決意していた倭建だったが
宮簀媛の誘惑には抗しきれず、次第にその虜となっていく。

東征の任務を忘れ、尾張にとどまる建に
大和は疑いの目を向ける。
建の危機に気づいた弟橘媛は
建を宮簀媛の魔性から解き放つべく、巫女として尾張に下った。

弟橘媛は果たして建を救うことができるのか?

一方、大和では、大王妃・八坂入媛や謀臣・物部十千根が
建を陥れようと奸計を巡らしていた。

英雄ヤマトタケルの生涯を描く壮大な古代ロマン
待望の第三弾の文庫化。




6.白鳥の王子 ヤマトタケル 終焉の巻
白鳥の王子 終焉の巻

内容(「BOOK」データベースより)

大和王権の権威を東国に示すため
東征の旅の途にある倭建(ヤマトタケル)は
駿河を従え、最大の目的地である毛野国に迫る。

しかし房総半島に向かう途中
愛する妃・弟橘媛が海神の犠牲となって命を絶つ。
弟橘媛の死と暗躍する大和の敵対勢力を前に
東征の意味を自問する建は、戦うことの無意味さを悟り、
自分のために生きることを決意する。

陸路、大和への帰路についた建を再び宮簀媛が待ち受けていた。

再会は不幸の予兆となるのか?

自らの運命に立ち向かうため、建は最後の戦いに臨む。

黒岩重吾最大の古代史小説、遂に完結。





以前紹介した、荻原規子さんのファンタジー小説
『白鳥異伝』を先に読み、その後、本作を読むといいかも?

『白鳥異伝』も、ヤマトタケルをテーマに描いているのですが
何と言っても1巻で完結なので、“読みやすくて面白い!”

「白鳥の王子ヤマトタケル」に興味をもたれた方に
予習のため?『白鳥異伝』もお薦めですよ!



『白鳥異伝』 荻原規子著
白鳥異伝

内容(「BOOK」データベースより)

遠子と小倶那は双子のように育った。

都に出る日、小倶那は誓った…必ず遠子のもとに帰ると。

けれども小倶那は「大蛇の剣」の主として帰り
遠子の郷をその剣で焼き滅ぼしてしまった…。

「小倶那はタケルじゃ、忌むべき者じゃ」
大巫女の託宣を胸に
何者にも死をもたらすという
伝説の勾玉の首飾りを求めて旅立つ遠子。

だが、ついに再び会う日が来たとき
遠子の目に映った小倶那の姿は…?

神代から伝えられた「力」をめぐって
「輝」の未裔、「闇」の未裔の人々の選択を描く
ヤマトタケル伝説を下敷きにした壮大なファンタジー。





テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_11_27



黒岩重吾さんの「天の川の太陽」


受賞歴 第14回(1980年) 吉川英治文学賞受賞


※未読の方、ネタバレ注意です!

本書は、大化の改新で、鎌足と共に蘇我氏を倒した天智天皇と
その弟・大海人皇子(後の天武天皇)を描いた古代史小説です。

天智天皇の下で、不遇な皇太子時代を過ごす大海人皇子が
『壬申の乱』へと突き進む過程を、緻密な歴史考察と
リアリティのある人物描写で描いている。


遠い古代の息吹が、目の前に蘇える!!


『壬申の乱』歴史の時間に習ったので知ってはいましたが
(もちろん詳細内容は知らなかったけど)
日本古代最大の内乱戦争で、大海人皇子が
天智天皇の太子・大友皇子に対し反旗をひるがえし
反乱者である大海人皇子が勝利した内乱。

本書を読んで衝撃を受け、もっとこの時代を知りたくなり
お陰でその後、黒岩作品の古代史本を
全て読んでしまうことに…^_^;



天の川の太陽 上


内容(「BOOK」データベースより)

大化の改新のあと政権を保持する兄天智天皇の都で
次第に疎外される皇太弟大海人皇子。

悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。

額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。

古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を
雄渾な筆致で活写する小説壬申の乱。



天の川の太陽 下

内容(「BOOK」データベースより)

鉄剣を磨き、馬を養って時に耐える大海人皇子はついに立った。

東国から怒涛のような大軍が原野を埋めて近江の都に迫り
各地で朝廷軍との戦いがはじまる。

激動の大乱のなかの息詰まる人間ドラマの数々。

歴史学をふまえて錯綜する時代の動きを
ダイナミックにとらえた長篇。



文中に万葉集で詠まれている歌も挿入されているので
万葉集に興味のある方にもお薦めかも?

以下の句を学生時代に習った時には
まるでピンとこなかったけど
本書を読んだ後は、心に響く歌になりました。

宴会の席で額田王が詠んだ句。
“あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る”

大海人皇子が、この句を聞いて歌を返します。
“紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも”

額田王も時代に翻弄された悲しい女性だったんですね…

歴史上の人物がとても身近に感じられる
そんな物語でした。




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_08_27





黒岩重吾さんの「聖徳太子ー日と影の王子」


かっては、肖像画が一万円札にも使用されていた聖徳太子


冠位十二階や十七条憲法を定め
中央集権国家の礎を創った聖人。

でもそれ以外は、あまり詳しくは知らなかったので
本書を読んで人間「聖徳太子」に出会えたような気がしました。

古代史の息吹に触れ
そこに自分自身が存在しているかのように
錯覚してしまうほど臨場感のある物語でした。

登場人物の名前が難しく、名前の読み方に慣れるまでは
なかなか読み進めることが出来ないかもしれませんが
それさえクリアできれば
とても読み応えのある面白い物語です。

面白いだけでなく、古代史の勉強にもなりましたよ(^_-)-☆



「聖徳太子(①)」
聖徳太子1

内容(「背表紙」より)

父・橘豊日大王(用明)の死後まもない・587年7月
14歳の厩戸皇子(聖徳太子)は
大臣蘇我馬子に請われ物部守屋討伐に従軍した。

その戦旅の間に天性の才質を現した皇子は
三年後、馬子の娘・刀自古郎女と結婚した。

馬子は蘇我氏の血を大王家に入れることにより
蘇我王朝を成立させようと夢見ていたのである。




「聖徳太子②」
聖徳太子2

内容(「背表紙」より)

蘇我馬子は、娘婿となった厩戸皇子を皇太子に立て
いずれ自分の意のままになる大王に仕立てようとする。

しかし厩戸は、傀儡大王なら大王にならなくともよい
と側近たちに明言。

馬子と対抗するために、馬子も一目置く大后(のちの推古)の娘
菟道貝蛸皇女を正妃に迎えようと決意し
開明派の豪族たちと結びはじめた。




「聖徳太子③」

聖徳太子3

内容(「背表紙」より)

大臣蘇我馬子は、泊瀬部大王(崇峻)を次第に軽んじる。

厩戸皇子は、両者の調停をはかるが、592年
大王はついに馬子の手の者によって暗殺された。

翌年、推古女帝が即位すると
厩戸は馬子に推されてやむなく皇太子となる。

だがこの聡明な皇子は、氏族制度の打破と
人間平等主義という破天荒な思想を持っていた…。




「聖徳太子④」

聖徳太子4

内容(「背表紙」より)

皇太子厩戸皇子は、つぎつぎに新しい政策を打ち出した。

斑鳩宮を造営、冠位十二階の制定
飛鳥寺の建立、遣隋使の派隋…。

さすがは皇太子、と蘇我馬子は表面上感心してみせたが
その胸の底には厩戸を傀儡として操ろうという
強烈な意志が潜んでいた。

厩戸の野望と挫折を描いた
古代史大河小説完結編。



漫画版・聖徳太子「日出処の天子」

日出処の天子1


山岸凉子さんの漫画「日出処の天子」全7巻
聖徳太子を主人公に描かれているが
なんとこちらの厩戸皇子は、超能力を持っている上
毛人(蘇我蝦夷)に心を寄せる設定で…BL!?

荒唐無稽な設定&BLが気にならない方なら
「日出処の天子」と、黒岩さんの「聖徳太子」を
読み比べてみるのも面白いかも?

私はどちらの作品もとても面白く読ませていただきました。






テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_08_10





黒岩重吾さんの「落日の王子」


黒岩さんの古代史を扱った作品は、ほとんど読んでいるのですが、
そのきっかけとなった作品が「落日の王子」です。
義兄に薦められて読んだのですが、
この本の読後の感想は「衝撃!!」でした。

中学生の頃、歴史の時間に「645年・大化の改新」
(中大兄皇子と中臣鎌足が、蘇我入鹿を暗殺した。)と習ったくらいで、
古代史についてはさほど興味もなかったのですが、
この作品に出合ったことで、古代史を扱った本が大好きになりました。



落日の王子 BOOK

作品紹介(文藝春秋より)

大王と皇帝をあわせた位に登りつめようという野望に燃えた風雲児
蘇我入鹿が、大化の改新のクーデターに敗れるまでの古代ロマン




歴史上では、討たれた蘇我入鹿が悪役となり、
中大兄皇子と中臣鎌足を英雄的に称えていますが、
本書では蘇我入鹿を主人公に描いているので、
伝わっている史実とは逆の視点になっている。

歴史は勝者の視点で編纂されていくのが常なので、
蘇我氏(善説?)のとらえ方はとても興味深い。



心象風景の描写が巧みでとても素晴らしく、「乙巳の変」で
入鹿が滅ぼされるシーンは、哀しくて涙が止まらなかった。




登場人物の名前を覚えるのが大変で、
導入部分でくじけそうになりましたが…
そこさえクリアできればストーリーが引っ張ってくれる。

歴史にさほど興味のない方にもお薦めです。





テーマ : 忘れられない本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_01_11




10  « 2019_11 »  12

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索フォーム

アクセスカウンター

最新記事

カテゴリ

QRコード

QR




PAGE
TOP.