今野敏さんの「闇の争覇」


本書は、武道家でもある今野さんだからこそ書けた
格闘ハードアクション小説です。


巻頭からリアルな格闘シーンに気圧され
最後まで読んでも大丈夫!?と躊躇してしまうほど…
その冒頭シーンは、容赦のない残虐性で読者に迫ってくる。

しかし読み進めて行くと
挫折した格闘家・五条大輔が
偶然ゲームセンターで出会った小学生・翔一の弟子になったり?
マフィアに狙われる翔一の父・犬養和正を守る、
ヤクザ上がりの赤城や、松崎刑事等
登場人物のキャラがしっかりと描かれているので
残虐なハードボイルドだけではなく
ヒューマンストーリーとしても面白い作品でした(^_-)-☆


闇の争覇

内容(「BOOK」データベースより)

新宿・歌舞伎町。

深夜の路上にイラン人の惨殺死体が三つ転がっていた。

素手で殺人を重ねる謎の大男、錯綜する各国マフィア。

大男を治療したため事件に巻き込まれた外科医・犬養は、
新宿署の松崎、格闘家・五条らとともに大男に対峙する。



「闇の争覇」は、以前読んだ『遠い国のアリス 』とは
まるで違うタイプの小説でした。

『 隠蔽捜査』シリーズや、『ベイエリア』シリーズ
『山嵐』や『義珍の拳』等、実在の武道家を描いた作品等を
先に読んで印象が強く残っていたので
どちらかと言うと、本書の方が
今野さんの小説のイメージでした。




テーマ : 読んだ本の紹介    ジャンル : 本・雑誌
 2014_09_30




今野敏さんの「デビュー」


本書「デビュー」、今野敏さんの異色作で
なんと新人アイドル歌手が主人公なんです。

芸能界の裏側に蔓延る悪い輩を、天才アイドルとマネージャー
その取り巻き?達が、水戸黄門のように!?
紋切型で事件を解決していく。

解説によると、
今野さんは大学卒業後、大手レコード会社に就職し
ディレクターとして何枚もレコードを作っていたり、
ジャズ観賞、空手、整体、ガンプラ制作、射撃、スキューバ等
趣味で始めた事は中途半端で終えることは一切なかった。とあり
本書の内容は、今野さんの実践に基づいて
書かれている?のではと思える部分が多々ありました。
もちろん内容は全てフィクションですが。


デヴュー

あらすじ(「背表紙」より)

19歳、童顔のアイドル・高梨美和子は
デビューすぐさまトップの座へのぼりつめた。

その実彼女は、カリフォルニア大を卒業、
理論物理学と哲学の修士号をもつ天才だった。

虚栄にまみれた芸能界では、クスリや秘密売春、
大手芸能プロの暴力沙汰など事件がいっぱい。

行きつけのジャズ・バー「ゼータ」でそれを知った美和子は、
持ち前の頭脳と正義感で自らおとりになり、
マネージャーの岡田、
情報通の作曲家・井上、
凄腕スタントマン・長谷部の協力を得て、
芸能界のワルどもを一掃するのだ。


『嘘は罪?』
 お披露目パーティーの会場で殺人事件が…。

『ラブ・フォー・セール』
 ディスコ「ソドム」で営業することになった美和子。 

『悪い遊びは高くつくわよ!』
 ドラマの中止が原因で、デビュー前の新人歌手が自殺した…。 

『虚栄がお好き?』
 長谷部に、伊達は「俺ハメられそうだ」と助けを求めてきた。
 
『危険なおみやげをどうぞ』
 美和子の初主演ドラマを宮古島で撮影することに

『その一言にご用心』
 矢崎周一の罠に嵌められた?
 どうやらカメラが仕込まれていたらしい
 
『25時のシンデレラ』
 美和子は、当初の約束通り
 契約更新はしないと事務所社長に宣言する。

7話、短編連作になっています。

物語としてはありきたりの内容ですが
今野さんが書くと、それでも面白い!



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 2014_09_29



今野敏の「遠い国のアリス」

今野敏さんの著書を何冊か読んでいますが
本作は異色作?少女向けファンタジーのような内容に
少しビックリしながら読みました。

でも途中で、アインシュタイン理論や物理学の
難解な話も出てきて…やはり今野ワールド!?でしたね^_^;

4次元の世界はどうなっている?パラレルワールドは?
興味深い話が盛り沢山で、とても面白かったです。



遠い国のアリス

内容(「BOOK」データベースより)

二十歳の少女漫画家・菊池有栖は、
たった一人で父の友人が持つ信州の別荘にやってきた。

古い農家のような建物、不思議な隣人・グッドマン博士、
誰かがいるような気配…。

熱に浮かされて浅い眠りから覚めたとき、
有栖は昨日までとは違う、現実感のない世界に疑問を抱く。

それは、想像もつかない時空の旅の始まりだった。

サスペンスあふれる展開が冴える、
異色のSFファンタジー・ロマン。



『今、有栖がここにいることを知っているのは、
福岡にいる両親と隣に住む偏屈そうな白人だけだった。
このまま死んでしまっても、誰も気がつかなかいに違いないと
有栖は思った。
心細さは不安感に変わっていった。
不安感は動悸を呼び、さらに不安感をつのらせた。(略)
何もかもが現実感を欠いている。』__本文より

発熱で寝込んでしまった有栖は
パラレルワールドへ平行移動してしまう
そこから抜け出して元の世界へ戻るためにはどうすればいい?


久々に今野さんの著書を読みましたが、
まさかパラレルワールドが出てくるとは思わなかった^_^;
でも面白かったので、今野さんのSFファンタジー小説
他の作品も読んでみたいですね(^_-)-☆



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 2014_09_16





今野敏さんの「任侠学園」です。


とにかく痛快な本でした。

最初、読む前は、任侠もの?大丈夫?

高倉健さんの任侠映画苦手だったけど…^_^;


まぁ恐る恐る!?読みはじめましたが、

期待をいい意味で見事に裏切ってくれました。

『生徒は舎弟も同じ。舎弟のために叱り、
 体を張るのがヤクザの本分だぜ。』

『ヤクザから我慢を取ったら、ただの暴力団だ。』

爽やかなエンターテイメント作品でした!!

映画化して欲しいですね。



任侠学園 BOOK

内容紹介(「帯紙」より)

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は
総勢6人というちっぽけ極まりない所帯だが、
堅気に迷惑をかけず、任侠と人情を重んじる
正統派ヤクザである。

組長の阿岐本雄蔵は、兄弟分の組長から、
経営難に陷った私立高校の再建を引き受けることになった。

文化的な事業に首を突っ込みたがるオヤジの悪癖を
嘆きながらも、日村たちは学校へ乗り込む。

そこで彼らが接したのは、割れたまま放置された窓ガラス、
平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たちであった。

百戦錬磨のヤクザをあぜんとさせるほど荒廃した学園を、
日村たちは立て直すことができるのか―?



登場人物のキャラクターがすごくいい。

特に代貸の日村が良かったです。

読んでいてい気持ちのいい作品でした。

※渡辺保裕さんの作画で、漫画化もされています。




<追記>
(「NHK NEWS WEB」より抜粋)

ソチパラリンピック

ソチパラリンピックは9日、
アルペンスキー男子スーパー大回転の座って滑るクラスで、
狩野亮選手が金メダルを獲得し、
前日の滑降に続いて2種目を制しました。
また森井大輝選手が銀メダルを獲得しました。

狩野選手

森井選手
おめでとうございます





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 2014_03_11





今野敏さんの「慎治」
    ー表紙がガンダムなので、ひいてしまう方もいるのでは…。


今野さんの作品といえば、「刑事」ものや、
「拳闘」の世界を描いている感が強いのですが、
「慎治」では、オタクの世界まっしぐら!
ガンプラ道一筋!事なかれ主義の無気力先生と、
いじめられっ子慎治の成長する姿を描いている。


同級生から執拗にいじめられ、万引きまで強要され、
その現場をビデオに撮られ逃げ場を失い、
自殺まで考えてしまうほど追いつめられてしまった主人公の慎治。

たまたま万引きしたビデオ店に居合わせた担任教師の古池に、
自殺を考えるくらいなら「逃げろ!」と諭され?
ガンプラの世界へ導かれていく
そこから慎治が変化し、成長していく姿を描いていくのだが、
その過程がなんとも清々しく面白い。


「慎治」BOOK


先生の言葉がいいです。

「おまえ、生きるか死ぬかの瀬戸際なんだろう?
 学校なんて来なくていい」

「おまえ、本当は死にたいわけじゃなくて、
 別の世界に逃げたいんだろう?」

「なら、学校に行っているふりしろよ」

ということで、慎治は、学校に行っているふりをして、
古池のアパートに通い始める。


物語の中で、
「自分の世界を持つことで救われていく」道筋を説いているのかな!?
と思える部分が多々あり、
そして、素敵な大人たち(オタク)の生きざまも、
生きる楽しさを教えてくれる!

子どもたちだけでなく、大人の方にもお薦めしたい本です。





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 2014_01_05




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