小杉健治さんの「美の翳」
風烈廻り与力・青柳剣一郎シリーズ第33巻


“人の弱さ”をどう裁く。
銭に群がるのは悪党のみにあらず…。
奇怪な殺しに隠された真相とは!?
~『帯紙』より~


美の翳


太物店『山形屋』の主は、店に置き忘れられた
三十両の持主探しに嫌気がさしていた。
貼紙をしても現われるのは偽者ばかり。
ついに本人かと安堵するも、
受け取りに来たのは代理の男だった。
それでも主は男を信用するが、話を聞いた青柳剣一郎は
あまりの大金と都合のよい話に不審を抱く。
しかし、男はすでに行方をくらましていた。
同じ頃、掬摸の死体が発見され…。



本作「美の翳」で「真・善・美」三部作完結!
まん中の『善の焔』は読んでいませんが
『風烈廻り与力・青柳剣一郎シリーズ』1話完結なので
飛ばして読んでも大丈夫でした(^_-)-☆

本書「美の翳」で描かれているのは
山形屋の主人が感じた“人の心の浅はかさや醜さ”は
己自身を写す鏡のごとく自分の心の裏返しだということ
そのことに山形屋善次郎自身が気付くことができ
最悪の事態にならずにすんだ

本書には自己中の人が多く登場するのですが
人は誰でも自分が一番なので
“兄から預かったお店を自分の息子に継がせたいと思う善次郎”
“跡取り息子でなければ嫁がないと言うお千代”

でもそれだけで終わらないのが青柳剣一郎シリーズ
終盤では相手を思いやる人々の心が描かれ
終盤に入るまでもやもやした気持ちでしたが
読後はもやもやがスッキリ晴れました(^_-)-☆



テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2018_06_27




小杉健治さんの風烈廻り与力青柳剣一郎シリーズ30話,31話
「真の雨(上下巻)」


“本当の忠義とは何か”
野望に燃える藩主と、度重なる借金に疲弊する藩士。
どちらを守るべきか苦悩した家老の決意は―。
~上巻の『帯紙』より~

“恨みと欲が絡み合う大陰謀”
完璧に思えた“殺し”の手口の綻びを見つけた剣一郎。
利権に群れる巨悪の姿をあぶり出す!
~下巻の『帯紙』より~



真の雨 上下巻

(上巻あらすじ)
困窮する彦崎藩は財政再建に迫られていた。
藩内では茶と椎茸の栽培に期待をかけるが、
野心家の藩主・隆興は幕閣への道を志す。
重荷になる多額の賄賂に藩が割れる中、
領民からの信頼の篤い江戸家老・大藤主水は
苦悩の末、忠義を貫き隆興の支持。
一方、反隆興派は藩を守るべく主水の暗殺を企んだ。
そこに、風烈廻り与力の青柳剣一郎は
密かに主水の警護を依頼され……。


(下巻あらすじ)
莫大な賄賂の金策に走る彦崎藩江戸家老の
大藤主水が、刺客に襲われた。
護衛の風烈廻り与力・青柳剣一郎は主水を守り抜くが、
賊の手際のよさに疑問を抱く。
やがて反隆興派の内通者の存在が判明、
諌めることで藩はまとまったかと思えた。
だが、藩の特産品支配を狙う者たちの暗躍で……。
武士にとって真の忠義とは。
緻密な陰謀の真相究明に、剣一郎が江戸の町を疾駆する!


風烈廻り与力青柳剣一郎シリーズ、29巻をすっ飛ばして
30巻&31巻の「真の雨 上下巻」を読みましたが
「真の雨 上下巻」で物語が完結しているので
登場人物さえ把握出来れば途中から読んでも大丈夫でした(^_^)v

でも私は大藤主水が主人公だと思い込んでいたので
下巻の衝撃のシーンで『大藤主水、主役じゃなかったんだ!』とビックリ!
…主人公は青柳剣一郎でした!
おまけに『風烈廻り与力青柳剣一郎シリーズ』
29巻もすっ飛ばして読んでいたことに
その時気付いたと言うお粗末さで…^_^;
(上下巻だったのでシリーズ物だと思わず読んでいた)


小杉健治さんの本を読むのは2作目ですが
登場人物の描き方がいいですね。
きめ細かい心情描写があったので
衝撃の結末にも納得できました。



テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2018_06_22




小杉健治さんの「質屋藤十郎隠御用」


謎の質屋主人が密命を帯びて 悪を裁く!
人情味豊かに描く捕物帳。
~「帯紙」より~


質屋藤十郎隠密

浅草の質屋『万屋』。
主人の藤十郎は、庶民の味方でありたいと、
幕府のお触れに反しない限り客の望みを叶えてきた。
ある日、御高祖頭巾の女が高価な煙草入れを持ってきた。
入質証文を書く様子に迷いがあり、身元保証人はいないという。
子細ありげな女に、黙って金を出すが…。
『万屋』に出入りする鋳掛け屋たち庶民の暮らしを護りながら、
私利私欲のため陰謀を巡らす巨悪を裁く
藤十郎の人情捕物帳。



小杉健治さんの作品を初めて読みましたが
“面白い!!” 一気読みでした。
文庫本は通勤の行き帰りにしか読まないのですが
「質屋藤十郎隠御用」は頁を捲る手を止められず
帰宅時間が遅かったのに続きをすぐに読んでしまった。
(読み終えたのは夜中の3時過ぎ…^_^;)

なんだかシリーズ物になりそうだな?と思っていたら
シリーズ化されていました。
『からくり箱(2)』『赤姫心中(3)』
『恋飛脚(4)』 『観音さまの茶碗(5)』
続きが気になるので2~5巻も読もうかと思案中!?
でも積本がかなりあるのでそっちを読むのが先かな?
ちなみに「質屋藤十郎隠御用」も何年も積本でした^_^;




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 2017_05_09




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