柚木麻子さんの「伊藤くん A to E」
こんな男のどこがいいのか。
顔はいいけど、自意識過剰で
無神経すぎる伊藤誠二郎。
絶対に自分から行動しないのに
5人の女性たちをかき乱す。
~「帯紙」より~

内容(「BOOK」データベースより)
こんな男のどこがいいのか。
5人の女性を振り回す、伊藤誠二郎。
顔はいいが、自意識過剰、無神経すぎる男に
彼女たちが抱いてしまう恋心、
苛立ち、嫉妬、執着、優越感。
ほろ苦く痛がゆい著者会心の成長小説。
【目次】
・伊藤くんA
伊藤に長い間片思いするが、
粗末に扱われ続けるデパート勤務の美人
・伊藤くんB
伊藤からストーカーまがいの好意を持たれてブチ切れる、
バイトに身の入らないフリーター
・伊藤くんC
伊藤の童貞を奪う、男が切れたことのない
デパ地下ケーキ店の副店長
・伊藤くんD
処女を理由に伊藤にふられるも、
売れっ子放送作家を初体験の相手に選ぶ大学職員
・伊藤くんE
伊藤が熱心に勉強会に通う、
すでに売れなくなった33歳の脚本家
〝TBS『王様のブランチ』放送後、大反響!
伊藤くんが気になってしまう人続出
著者会心の成長小説。″~帯紙~
この帯紙を見たらもう読むしかない!ですよね(^^)
早速読みましたが…ん?
なんとも言えない読後感で…
『伊藤くんが気になってしまう人続出』???
伊藤くんが目の前にいたとしても
絶対に近づきたくないタイプなので
そのコピーに共感できなかった私…
柚木さんの作品好きなんですが
特に『アッコちゃんシリーズ』
でも、本書は今ひとつ入り込めなかった
なぜかと言うと
『こんな男のどこがいいのか。』
正しく!帯紙に書いてある通り!
こんなダメ男に引っかからない為のテキスト?
反面教師的に読むといいのかも!?
柚木麻子さんの「幹事のアッコちゃん」
元気がない時でも、元気があっても
どんな時でもアッコちゃん!!
背中をバシッと叩いて導いてくれる
アッコさん節、次々とサク裂!
妙に冷めている男性新入社員に、
忘年会プロデュースの極意を…「幹事のアッコちゃん」
敵意をもってやって来た取材記者に、
前向きに仕事に取り組む姿を見せ…「アンチ・アッコちゃん」
時間の使い方が下手な“永遠の部下”澤田三智子を、
平日の習い事に強制参加させて…「ケイコのアッコちゃん」
スパイス絶妙のアドバイスで3人は変わるのか?
そして「祭りとアッコちゃん」ではアッコ女史にも一大転機が!?
突破の大人気シリーズ第3弾。
~「帯紙」より~

(内容紹介)
アッコ女史&“永遠の部下"澤田三智子みたび!
「アッコちゃん・ロス」の方々の嘆きが編集部に届き、
期待にお応えして、今回はすべて黒川敦子登場の
「オール・アッコちゃん」短編集。
とてつもない存在感でいつでもブレない、
ご存じアッコ女史が今回もストレートすぎる叱咤激励を連打します!
妙に冷めた若手男性社員、
敵意を持ってやってきた取材記者、
そして時間がうまく使えない三智子。
栄養たっぷりのアドバイスはいかが。
さくっと読めて元気をもらえるビタミン小説、待望の第3弾!
アッコちゃんの意外な一面も!?
アッコちゃんシリーズ第3弾!
今回は全ての物語にアッコさんが登場
アッコさんファンの私としては嬉しかったです(^_-)-☆
内容はいつものパターンだったので
新鮮味には欠けますが!?
安定した面白さと言うのか
アッコさんの醸しだすパワーに
今回も酔いしれました(^^)
悩める人をいつも救っているアッコさんですが
本書ではアッコさんの弱さが垣間見れるシーンもあり
スーパーマンのようなアッコさんにも弱点はあるんだなと
アッコさんパワー全開だった
前の2作品とは少し趣が違っていました。
絵やけん玉が下手なアッコさんもいいですね(^_-)-☆
柚木麻子さんの「あまからカルテット」
女子校時代からの仲良し四人組も、いよいよ三十歳目前。
恋に仕事に押し寄せる悩みを、
美味しい料理をヒントに無事解決へ導けるか!?

内容(「BOOK」データベースより)
女子中学校の頃から仲良し四人組の友情は、アラサーの現在も進行中。
ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手な由香子は、
それぞれ容姿も性格も違うけれど、恋に仕事に悩みは尽きず…
稲荷寿司、甘食、ハイボール、ラー油、おせちなど
美味しいものを手がかりに、無事に難題解決なるか!?
本書の売りは?なんといっても食べ物の描写につきる!?
表紙の写真からも分かるように”美味しそう”なので
お腹がすいている時に読むと結構辛いかも?
特に夜中に読むのはやめた方がいいですね^_^;
本文にレシピの描写もあり、味も想像できるので?尚更食べたくなる!?
『恋する稲荷寿司』⇒ピアノ講師・咲子の物語
オクテの咲子が花火大会で出会った憧れの君を探せ!
ヒントは、タッパーに残った稲荷寿司のみ!?
『はにかむ甘食』⇒料理上手な主婦・由香子の物語
主婦・由香子がネットバッシングされたことでひきこもりなってしまい
そんな由香子の窮状を救うため、3人はノンちゃんを探すことに!
『胸さわぎのハイボール』⇒美容部員・満里子の物語
満里子の彼の発したひと言
「ユキコー、ハイボールおかわり!」
美貌の満里子に強敵あらわる?
『てんてこ舞いラー油』⇒編集者・薫子の物語
完璧主義者・薫子の唯一の弱点は、家事。
会社の同僚バキさんと結婚した薫子
中庭の素敵なマンションに引っ越してきたのはいいけれど
マンションの住人や姑とのやりとりが薫子を追いこむ?
『おせちでカルテット』⇒4人それぞれの物語
大雪の大晦日、はなればなれの親友を襲った災難とは?
家事の苦手な薫子の為に、大晦日の夜は
4人揃っておせちを作るはずだったのだが…。
本書は、4人に起こる様々な問題を
食をメインに次々に解決していく連作短編集です。が、
仲良し4人組の物語よりもレシピに気がいってしまうのは何故?
柚木さんって、食べ物の描写が上手いんですよね
特に稲荷寿司編では、作ってみようかな?と思ってしまうほど
ただ『ランチのアッコちゃん』シリーズのような
心にグッと迫ってくる物語ではなかった
アッコちゃんシリーズを期待して読んだので
私としては少し物足りなかったかな…^_^;
でも読後感はさっぱりしているので
電車での移動中など軽く読みたいときにお薦めです(^_-)-☆
柚木麻子さんの「3時のアッコちゃん」
働き女子の悩み、ズバッと解決!
明日の元気が湧いてくるサプリメント小説!
待望のアツコちゃんシリーズ第2弾!
《心においしい短編集》
~帯紙より~

内容紹介
アッコ女史ふたたび!
大人気の「ランチのアッコちゃん」に、待望の続編が登場!!
澤田三智子は高潮物産の契約社員として、
シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、
会議は停滞してうまくいかない。
そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんであった。
イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、
お茶とお菓子で会議の進行を激変させていく。
またもやアッコさんの底知れぬ力を
まざまざと見せつけられる三智子であった――
表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」
「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編。
『ランチのアッコちゃん』でドラマ化も!

ドラマ版は、2015年5月12日~6月30日まで
NHK BSプレミアムよるドラマ」にて全8話が放送されました。
第1回:恐怖のアッコちゃん
第2回:屋上のアッコちゃん
第3回:三智子とカレーとアッコちゃん
第4回:ポトフのアッコちゃん
第5回:夜食のアッコちゃん
第6回:バレンタインのアッコちゃん
第7回:3時のアッコちゃん
最終回:さよならアッコちゃん
(CAST)
澤田三智子⇒蓮佛美沙子さん
黒川敦子(アッコちゃん)⇒戸田菜穂さん
原田ちひろ⇒野呂佳代さん
清水公子⇒堀内敬子さん
笹山隆一郎⇒成田凌さん
山川部長⇒鶴見辰吾さん
井川芳夫⇒田山涼成さん
他
ドラマ版では、『ランチのアッコちゃん』「3時のアッコちゃん」を
上手くおりまぜており、とても面白かったです!
「3時のアッコちゃん」4編からなる短編集です。
表題作『3時のアッコちゃん』はTVでも放送されましたが
他の3作、『メトロのアッコちゃん』『シュシュと猪』
『梅田駅アンダーワールド』は
ドラマに挿入されていなかったので初読みでした♡
『ランチのアッコちゃん』
・三智子の会社の会議にティーサービスとして訪れたアッコさん。
うっとりとした気分でお茶を飲んだ三智子のティーソーサーの中央に
アッコさんからの指令メモが!
『メトロのアッコちゃん』
・榎本明海が地下鉄のホームに立っていると
「ちょっと、そこの紺色のシャツを着ているあなた!」
ジューススタンドの奥に立つ大柄な女性が声をかけてきた。
『シュシュと猪』
・岡本へ引っ越してきたばかりの岸和田塔子
なぜかイノシシのベティーに気に入られてしまい
ベティーに遭遇する度に追いかけられてしまう。
『梅田駅アンダーワールド』
・生まれて初めて降り立った阪急梅田駅はまるで迷路のよう!
リクルートスーツ姿の若林佐江は、最終面接まで時間がないのに
迷路のような梅田駅地下街で迷ってしまった!
明日の元気が湧いてくるサプリメント小説!
と、帯紙にもありましたが、正しくですね!
心が折れそうな時、疲れた時、この本に出会えると、
元気エナジー充電できること間違いなし!
心にほんのり温かさを取り戻してくれる
ステキなサプリメント小説でした。
柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」
私の呪いを解けるのは、私だけ――。
「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。
行方知れずの父親。
自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、
本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。
正反対の二人は、一瞬で親友になった。
そう、“腹心の友”に――。
自分を受け入れた時、
初めて自分を好きになれる!
すべての女子を肯定する、現代の『赤毛のアン』
最強のダブルヒロイン小説。
試練を乗り越えて大人になる、
二人の少女の15年間。
~帯紙より~

内容(「WEBきらら」より)
金色に染められた髪、大穴(ダイアナ)という名前、
日本人なのにティアラと名乗るキャバ嬢の母親。
だけど彼女は文系少女。
孤独な小学三年生、ダイアナの楽しみは本を読むことだ。
一方、真っ黒なおかっぱ頭で、
編集者の父と料理研究家の母を持つのはクラスメイトの彩子。
お行儀のよい彼女もまた、本が大好き。
正反対のタイプの二人は読書を通じて、
かけがえのない友情を育んでいく。
『本屋さんのダイアナ』は、二人の視点を交互に交え、
十数年にわたる彼女たちの成長と変化を描いた物語。
幼い頃はじめて知った小説を読む愉しみや、
それを語らう相手と出会えた喜びを思い出す人は多いに違いない。
本書には、『赤毛のアン』をはじめ、
日本や世界の名作がどんどん登場します!
本好きにはたまらない一冊!
2015年本屋大賞4位受賞!も頷けます。
私にとっては、大賞受賞作の『鹿の王』よりも
「本屋さんのダイアナ」の方が面白かったかも
まぁ、ジャンルがまるで違うので
二作品を比べるのはナンセンスだとは思いますが…^_^;
本書では、二人の主人公が対照的に描かれていますが
お互いがないものねだりで?
相手の持っているものに憧れを抱き
自分の身の上を斜めにみてしまう
とくにダイアナはコンプレックスの塊のような少女で…
多かれ少なかれ誰もが心の中に秘めている思いを
二人の少女の成長を通して追体験させてもらい
誰もがありのままの自分を受け入れることで
もっと楽に生きていけるのだと
幸せは遠くにあるのではなく、すぐそばにあるのだと
そう気づかせてくれる物語でした。
『人生には、待つということがよくあるのです。
自分の希望どおりにまっしぐらに進める人は
もちろんしあわせだと思いますが、たとえ希望どおりに進めなくても
自分にあたえられた環境のなかで、せいいっぱい努力すれば、
道はおのずからひらかれるものです。
こういう人たちは、順調なコースにのった人たちよりも
人間としての厚みも幅もますように、わたしには思えるのです。』
~本文より~
他にも綺羅星のような言葉が、あちらこちらに散りばめられた
ステキな物語でした。