
第148回直木賞受賞。
本書「等伯」は、安土桃山時代に活躍した絵師、
長谷川等伯の生涯を描いた物語です。
装画に等伯の国宝「松林図屏風」(部分)が使われており
思わず手に取ってしまうほど装丁も素晴らしい。
[上巻]
三十三歳で能登から上洛。
物事の本質を見極めたいという絵師の性と
荒ぶる武家の血が、妻子とともに苦難の道を歩ませる。
そして、本能寺の変が運命を変える。
[下巻]
都で地歩を固め、信長が重用した狩野永徳と対決。
長男・久蔵の狩野派入りと秀吉の朝鮮出兵を巡り
永徳の死後、両派の確執は深まる。
「松林図」はなぜ描かれたのか。
「等伯(上)」

内容(「BOOK」)データベースより
「あなたの絵には真心がある」。
養父母の非業の死により故郷を追われ、戦のただなかへ。
激動の戦国の世と法華の教えが、画境を高みに誘う。
長谷川「等伯」の誕生を骨太に描く傑作長篇。
「等伯(下)」

内容(「BOOK」データベースより)
誰も見たことのない絵を―
狩野派との暗闘
心の師・千利休の自刃…
秀吉の世に台頭する長谷川派を次々と襲う悲劇。
窮地に立たされた等伯は、命をかけた一枚に挑む。
亡き者たちを背負い、おのれの画境に向かう。
とこしえの真善美、等伯がたどりついた境地。
等伯や永徳の存在・絵については
ある程度は知っていましたが
長谷川派と狩野派の確執や、
歴史上の有名な人物との関わり等
(私が知らなかったことが)
とても興味深く描かれており、とても面白かったです。
上下巻を一気読みするほど
最後まで夢中になって読むことができました。
本書を読み終えた後
等伯や永徳の絵を、実際に見てみたい!
特に『松林図屏風』をじっくり見てみたいなと
そんな気持ちになりましたよ(^_-)-☆