
“電光石化、過去へ≪精神≫だけ飛んだ初音。
同化先の≪肉体≫は、江戸の町娘はつ。
そして、絵師・写楽との出会い。”
“心躍る時代ミステリ開幕!!”
写楽をテーマにした作品は
他にもいくつか見ましたが
※『写楽殺人事件』→高橋克彦さんの著書
※『写楽』→真田広之さん主演の映画
本書のようなSF的、奇想天外な捉え方はなかったので
「はつこひ写楽」斬新で面白かったです。
それも、現代に生きる初音の意識だけが江戸時代に飛び
そこでみた情景を忘れずに(意識が)現代に戻れる。
自分自身で、あるていど行き先をコントロールすることも
できるという、なんと便利な能力!!

内容(「BOOK」データベースより)
お宝鑑定番組でテレビカメラを回していた桃井初音は、
出品された江戸時代の人相書に不思議な引力を感じる。
誰が描いたともしれないその墨絵にふと指先が触れた瞬間、
脳天にドンと衝撃がきて、初音の意識は時空を超えた。
ポストコグニション―物体に触れると、それにまつわる
過去の事象を目の当たりにできるという特殊能力で
江戸の町娘はつの肉体に精神だけが宿った初音。
かくして奇妙な縁で強制的にコンビを組むこととなった
初音とはつの前に、東洲斎写楽を名乗る男が現れて…。
鳴海章さんの著書は、初めて読みましたが
テンポのいいストーリー展開や、魅力的な登場人物の描写
奇想天外な物語設定に、かなり嵌まってしまった(^_^)v
他の作品も読んでみたいなと思い
次回作を物色中です(^^)