葉室麟さんの「さわらびの譜」


揺れる想いと、藩の非道。
伊也は苦難を打ち払えるか?

わが想いは一筋の矢の如し。
届け―!
~『帯紙』より~


さわらびの譜


扇野藩重臣有川家の長女・伊也は、
藩随一の弓上手、樋口清四郎と渡り合うほどの腕前。
競い合ううち清四郎に惹かれていく伊也だったが、
妹の初音に清四郎との縁談が。
伊也とのあらぬ噂により
藩主の不興を買った清四郎の汚名をそそぐため、
伊也は清四郎と立ち合うことに―。
有川家に身を寄せる謎の武士の正体とは。
姉妹の揺れる想いの行方は。
くすぶる藩の派閥抗争が彼女らを巻き込む。
高潔な志が清々しい感動を呼ぶ時代長編!




藩の政権争いに巻き込まれた伊也と清四郎
お互いを想うが故にとった行動で
さらに窮地に立たされることに…

バカな藩主に振り回されてしまった二人でしたが
でも振り回されたお陰で二人の運命が開けたのかも!?

ドロドロとした内容に終始するのかと思っていましたが
思いのほか読後は爽やかでした。
どちらかと言うと敵方のお粗末さに救われた感も?
敵さん弱過ぎでしょ!


本書「さわらびの譜」政権争い+ラブストーリーで
かなり楽しませてもらえましたが
伊也の突飛な行動に突っ込んだり
敵さんの不甲斐無さに突っ込んだり
初音の切ない(可愛い)恋心にもちょこっと突っ込んだりと
結構突っ込みどころ満載で
今までに読んだ葉室作品とは違う面白さでした。



葉室麟さんが12月23日にお亡くなりになりました。
葉室麟さんの訃報をTVの二ユースで知りショックで…
私は葉室作品に出会ったばかりなので
これから作品を読むのを楽しみにしていただけに本当に残念です

岡田准一さん主演の映画『散り椿』が2018年に公開を控えており
葉室さんも映画の公開を楽しみにしておられたでしょうに…

心よりご冥福をお祈りします。





テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_12_25




葉室麟さんの「潮鳴り」


『蜩ノ記』の感動から二年。
豊後・羽根藩を舞台に〈再起〉を描く入魂作!

どん底を、なお生きてこそ――
落ちた花を再び咲かすことはできるのか?
襤褸蔵と呼ばれるまでに堕ちた男の不屈の生き様。
~『帯紙』より~


潮鳴り

俊英と謳われた豊後羽根藩の伊吹櫂蔵は、
役目をしくじりお役御免、
いまや“襤褸蔵”と呼ばれる無頼暮らし。
ある日、家督を譲った弟が切腹。
遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。
弟を救えなかった櫂蔵は、死の際まで己を苛む。
直後、なぜか藩から出仕を促された櫂蔵は、
弟の無念を晴らすべく城に上がるが…。


葉室さんの作品を読むのは本書で3作目ですが
3作目にして葉室作品に嵌まってしまった私
(遅すぎる!?)


「潮鳴り」の後半部分を読みながら
泣きそうになってしまい
電車で読んでいたのでかなり焦りました^_^;


“襤褸蔵”と呼ばれていた男が
どうやって再起していくのか…!?

実の弟新吾郎の無念の死
何故弟が切腹しなければならなかったのか
櫂蔵はお芳や同僚の仲間たちに支えられ
事の真相を探っていくのだけれど
さらなる災難が櫂蔵を襲う

お芳や継母染子の凛とした姿と
そして弟新吾郎の真っ直ぐな生きざまが
“襤褸蔵”と呼ばれた櫂蔵を変え
再び花開かせることになるのだが…

とても心に響く作品でした。


以前観た葉室さん原作の映画『蜩の記』
とても感動したのを覚えていますが
実は原作は未読で…^_^;
今更ながら原作を読みたくなりました。
登場人物の心情がどう描かれているのか
今から読むのが楽しみです。



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 2017_12_19




葉室麟さんの「陽炎の門」


友を陥れてまで、己は出世を望んだのか?
若き執政が行く道は修羅か、栄達か。
~『帯紙』より~


陽炎の門


職務において冷徹非情、若くして執政の座に昇った桐谷主水。
かつて派閥抗争で親友を裏切り、いまの地位を得たと囁かれている。
三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。
互いに愛情が芽生えはじめた頃、由布の弟・喬之助が仇討ちに現れる。
友の死は己の咎か―。足元はにわかに崩れ、夫婦の安寧も破られていく。
すべての糸口は十年前、主水と親友を別った、ある“事件”にあった。
誰もが一度はあやまちを犯す。人は、そこからどう生きるのか。
峻烈な筆で描き出す、渾身の時代長編。



久々に葉室作品を読みました。
(葉室作品を読むのは2作目)
黒田官兵衛描いた『風渡る』を読んで以来
葉室作品を読んでいなかったのですが
こんなに面白かったっけ!?
本書「陽炎の門」読みだすと止まらず一気読み!
と言いたいところですが…飛行機の中で読んだので
行きと帰りの機内で(約4時間?)読み終えました
…さすがに旅行先では読めず…

本書は時代小説なのですが
桐谷主水が巻き込まれてしまった過去の事件
派閥争いに巻き込まれ友を死に追いやってしまった負い目、等
政治的陰謀を描いているのかと思いきや
ちゃんと恋愛小説にもなっており
そしてミステリーとしても読み応えのある物語でした。

桐谷主水の対極の存在?
もう一人の陰の主人公?早瀬与十郎
ネタバレになるので詳しくは記せませんが
ラストシーンがタイトルになっているのですね!?
そのシーンで与十郎が救われたように感じました。

重たい内容の割に読後は爽やかで、面白かったです。



テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_12_01




葉室麟さんの「風渡る」


NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」を毎週楽しく見ているので
本書「風渡る」も手に取りました。が

同じ人物・時代背景を描いているのに
作者が変わるとまるで違った物語となり
とても興味深く読めました。

本能寺の変の驚くべき経緯?や、竹中半兵衛の真実?等
今までにない解釈で戦国の歴史を紐解いていく。

本書の主役、黒田官兵衛も
大河とは違う官兵衛像になっており
特に後半ではキリシタンとしての官兵衛が主に描かれている。

大河での官兵衛がどうなるのか楽しみですね。



風渡る

内容(「BOOK」データベースより)

「神の罰より、主君の罰を恐れよ、
 主君の罰より、臣下、百姓の罰を恐るべし」。

戦国の世で、神の愛のため戦うと誓った黒田官兵衛。

土牢の幽閉から逃れ信長への謀反に暗躍、
秀吉の懐刀となり勇名轟かせた策士でもあった。

「民を貴しとなす」とした稀代の名将の真の姿が、
新直木賞作家による渾身の筆で現代に甦る。



私の中では
黒田官兵衛=岡田准一さんになっていますが
本書「風渡る」を読んでいる最中には
岡田さんの姿が浮かんでこなかったんですよね…^_^;

人物描写の違いは大きいかも?
こちらの官兵衛は、悪の部分も描かれているので
大河とは印象がかなり違いました。




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