近藤史恵さんの「スティグマータ」


消せない「刻印」を胸に、
ぼくたちはツールを走る。
すべてを賭けて!

世界一美しく過酷なレースで
新たな惨劇が幕を開ける。

大人気「サクリファイス」シリーズ。
新たな興奮と感動が待ち受ける
3000㎞の人間ドラマ、開幕!

~「帯紙」より~


スティグマータ

内容紹介(「新潮社」より)

黒い噂が絶えない、堕ちたカリスマの復活。
選手やファンに動揺が広がる中、
今年も世界最高の舞台(ツール・ド・フランス)が幕を開ける。

かつての英雄の真の目的、
選手をつけ狙う影、
不穏なレースの行方――。

それでもぼくの手は、ハンドルを離さない。

チカと伊庭がツールを走る! 
新たな興奮と感動を呼び起こす、
「サクリファイス」シリーズ最新長編。





本書は『サクリファイス』シリーズの第4作目
『サクリファイス』『エデン』2作品の続編にあたります。

『エデン』の終盤でツールから去ったニコラが
チカ共々本書の主要登場人物に!
ニコラがチームのエース、チカはニコラのアシストとして登場!
でもあくまでも主役はチカなので、物語はチカ目線で進んでいきます。

今回もツール・ド・フランスが舞台
まるでツールを目の当たりにしているような臨場感に
近藤史恵さんの筆力の凄さを再認識させられました。


ドーピングで追放されたスター選手がツールに戻ってきた
若かりし頃のチカ憧れの選手だった彼が
伊庭のチームメイトになり
伊庭を通じてチカに会いたいと言ってきた
ライバルチームのエースが何のため?

最後までハラハラドキドキで
頁を捲る手を止められず
3週間のツールを1日で一気読み!


『サクリファイス』シリーズ最高です!
大学の自転車部を舞台にした『キアズマ』も
是非読みたいですね(^_-)-☆




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_11_17




近藤史恵さんの「ダークルーム」


その扉の向こうにあるのは、光か闇か。
~「帯紙」より~


ダークルーム

内容(「BOOK」データベースより)

シェフの内山が勤める高級フレンチレストランに
毎晩ひとりで来店する謎の美女。
黙々とコース料理を口に運ぶ姿に、
不審に思った内山が問いかけると、
女は意外な事実を語り出して…(「マリアージュ」)。

立ちはだかる現実に絶望し、
窮地に立たされた人間たちが取った異常な行動とは。
日常に潜む狂気と、明かされる驚愕の真相。
ベストセラー『サクリファイス』の著者が厳選して贈る、
謎めく8つのミステリ集。書き下ろし短編収録。




『マリア―ジュ』
高級フレンチレストランに毎日通ってくる女性客
しだいに彼女のことが気になっていたシェフは
出先で偶然に彼女を見かけ思わず後をつけてしまう…

『コワス』
偶然知り合った貴佐のことが好きになった明充は
3年間付き合っていた彼女知子と別れたのだが
結婚が破談になったショックで知子は自殺してしまう

『SWEET BOYS』
夫(同棲?)の親友と結婚した自分の親友・凉子が
育児ノイローゼで自殺した…
真希は凉子に隠し続けていた秘密に苦しみ
過去を回想するのだが…。

『過去の絵』
芸大の美術学科の牧が描いた絵に
盗作疑惑が…牧の叔父小野寺一の絵を真似た?
でも牧は叔父の絵を見たことが無いと言い…。

『水仙の季節』
カメラマンの木下は美しい双子の姉妹
あきのとはるのの写真集を手がけていたのだが
はるのの突然の皮膚病で撮影が休止となる。
そんな時姉妹のマネージャーが殺された
二人に嫌疑がかかるのだが二人にはアリバイが…。

『窓の下には』
子どもの頃、私はマンションの4階に住んでいた。
マンションの1階に越してきたのはウサギを飼っている母娘
その女の子はまるでお人形さんのように可愛くて
私は偶然を装って友達になりたいと思ったのだが…

『ダークルーム』
東原琢己は実家から二時間半もかかる
デザイン系の専門学校に通っている
実は実家から出て下宿したい!と言うのが本音
そう思っていた琢己は、偶然出会った高倉榊と
意気投合しルームシェアすることに

『北緯六十度の恋』
多佳子は、ある計画を心に秘め
年上の恋人・園子と北欧の旅に出る。
多佳子が3年もの時間をかけて
注意深く育ててきた計画とは…?



本書「ダークルーム」は
近藤史恵さんのサスペンス短編集です。
近藤さんの引き出しの多さに
あらためて気付かされた8編の短編
本当に色とりどりで、怖いけど面白い!
特に『コワス』が怖かった…
こちらはサスペンスではなくホラーでしたね。

ラストの『北緯六十度の恋』では
意外な展開に思わず“巧い!”とひと言


近藤作品を読む度
毎回違うテイストが味わえるので
最新刊『スティグマータ』を読むのが
今から楽しみです(^_-)-☆




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2016_10_13




近藤史恵さんの「薔薇を拒む」


(単行本帯紙より)
“美しい少女との目眩く日々は。
   歪んだ愛の代償は?”


真実はつねに、だれかの傷と繋がっている。
もし、触れられて痛む傷を持たない者ならば
それを暴くこともできるかもしれない。(本文より)


本書「薔薇を拒む」、サスペンスというよりは
主人公・博人の回顧録的な物語?


美しい少女の住む洋館で
3年の契約で務めることになった二人の美少年。

こうくれば、耽美的な作風を想像してしまいますが
以外にあっさりと纏めていたように思います。


『エデン』『サヴァイヴ』を読んだ後だったので
頭を切り替えるには、程良い作品でしたよ。



薔薇を拒む

内容(「BOOK」データベースより)

施設で育った内気な少年・博人は、
進学への援助を得るため
同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。

整った容姿の樋野には壮絶な過去が。

博人は令嬢の小夜に恋心を抱くが、
陰惨な事件で穏やかだった生活は一変する。

それは悪意が渦巻く屋敷で始まる、
悲劇の序章に過ぎなかった―。




本作は、近藤さんには珍しく、登場人物の描き方が
淡泊だったように思います。

博人の視点のみで、物語が展開していくので
他の人物像が希薄になるのも仕方がないのですが。


それにしてもエンディングこうきたか!
予測のつかない終わり方にビックリ!

ただもっと劇的な終わり方を、勝手に期待していたので
少し物足りなかったかな…^_^;

…起きてしまった出来事は劇的でしたが
登場人物の内面があまり描かれていないので
衝撃が?伝わりにくかったのかもしれませんね。


重箱の隅をつつくようなコメントばかりで…^_^;
でも、一気読みするほど面白い本でしたよ!

いつもの近藤さんをイメージせずに読むといいのでは!?






テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_11_25




近藤史恵さんの「サヴァイブ」


(単行本・帯紙より)
『サクリファス』『エデン』につづく、シリーズ最新刊!

“目指すのはゴールじゃない。
 そのもっと先にある、何かを摑みたいんだ_。”

あの〈エース〉と〈アシスト〉に隠された過去と未来。
うなるような感動が湧き上がる!


“ゴールの先に、スピードの果てに
 彼らは何を失い何を得るのか。”

他人の勝利のために犠牲に喜びも
常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。
ペダルをまわし続ける、俺たち以外は_。

日本・フランス・ポルトガルを走り抜け
瞬間の駆け引きが交錯する。




サヴァイブ

内容(「BOOK」データベースより)

他人の勝利のために犠牲になる喜びも、
常に追われる勝者の絶望も、
きっと誰にも理解できない。

ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。

日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、
瞬間の駆け引きが交錯する。

ゴールの先に、スピードの果てに、
彼らは何を失い何を得るのか。




『老ビブネンの腹の中』
 白石誓(チカ)の取材に現れたフリーライター田辺
 普段はグルメ関係の記事などを書いていると
 彼は自己紹介した。
 取材を終え立ち上がろうとしたとき
 チカの携帯電話が鳴った。

『スピードの果て』
 今年の日本選手権で優勝した伊庭和美は
 目の前で起きたオートバイ事故を目撃した後
 フラッシュバックに悩まされることに…。

『プロトンの中の孤独』
 オッジの新人、スペイン帰りの赤城直樹と石尾豪は
 チームのエース・久米とその取り巻きたちに
 よく思われていない…。 
 『サクリファス』でのオッジのエースだった石尾の
 新人の頃の話…。
 『サクリファス』を思い出すと泣けてきます(T_T)

『レミング』
  今年からチームのエースになった石尾
 そんな石尾にレースの最中、内部からの妨害が!? 
 そんな折、赤城は安西から相談があると呼び止められる。
 安西は今年オッジに移籍した選手だ。

『ゴールよりももっと遠く』
 石尾のサポートに徹することで
 自分への評価を上げてきた赤城だったが
 白石、伊庭という才能ある新人も入ってきたことで
 チームのバランサーとしての役目がより強くなっていた。
 引退の文字が頭をよぎるようになった赤城のもとに
 石尾が移籍を考えている!?という情報が入ってくる…。

『トウラーダ』
 自転車選手にいちばん必要なものは
 強靭な胃腸だと思う。
 もちろんぼく、白石誓も、胃腸の丈夫さには自信があった。
 そんなぼくが体調を崩したきっかけは、闘牛だった。
 ポルトガルに移籍したばかりのチカ
 闘牛を見た直後から食事が取れなくなり
 寝込んでしまう…。


6話の連作短編からなる本作を読むことで
『サクリファス』『エデン』に登場した、石井やチカetc
その前後の彼らの姿がみえてくる。
もう一度『サクリファス』を読んでみたくなりました。




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_11_24




近藤史恵さんの「エデン」



「楽園」に到達するのは難しい。
 だが、そこに居続けるのは、もっと困難だ。

あの『サクリファイス』の感動と衝撃が蘇る!

今度の舞台は、ツール・ド・フランス!

世界最高のステージで、あなたを待つ、新たなドラマ!
                       ー帯紙よりー



『サクリファイス』を先に読んでいたので
続編の「エデン」と『サヴァイブ』を
ずっと読みたいなと思っていて…

「エデン」、ついに読みました(^_^)v



エデン

内容(「BOOK」データベースより)

あれから三年―。
白石誓は、たった一人の日本人選手として、
ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。

だが、すぐさま彼は、
チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、
外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。

そしてまた惨劇が…。

ここは本当に「楽園」なのだろうか?

過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは。





ロードレースを知らない読者にも理解できるよう
ロードレースの説明が、ストーリーの流れの中に
絶妙なタイミングで入っている。

特にマイヨ・ジョーヌの説明の際
ストーリーの中で、それを着れる凄さを伝えていて
でも、出場選手全員が
マイヨ・ジョーヌ目指しているのではない
ロードレースを知らないと“なぜ?”となるところを
エースをアシストする立場にあるチカの心情の中で
何気なく説明しているのは流石!

まるで、ツールを実際にこの目で見ているような臨場感で
読者に迫ってくるので、『サクリファイス』以上に
読後は、ロードレースに興味を持てるのでは!?

サスペンス色は『サクリファイス』の方が強かったのですが
本作では、ロードレースの面白さ、過酷さが緻密に描かれており
登場人物達が追い込まれていく様から目が離せなくなる。

『サクリファイス』後のチカに出会えて嬉しかったな(^_-)-☆
(読みながら、今年のツールと、新城選手のことが
 何度も頭に浮かんできました)
 



テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2014_11_23




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