上田秀人さんの「維新始末」


天下総攬の危機、
頼れるのは己の剣一つ


「維新始末」


老中・水野忠邦による天保の改革から二十年。
黒船来航以降、恐慌を来す江戸の町を、
勤王の志士を騙る剣呑な浪人たちが跋扈するようになっていた。
さらにその黒幕には、薩摩藩の巨魁の影が…。
失われた秩序を取り戻すべく、我らが榊扇太郎が
江戸の顔役たちとともに立ち上がる!



NHKの大河ドラマ『西郷どん』と時代が重なるので
テレビとの違いを感じながら読みました
大河では西郷隆盛が主役なので
薩摩中心に物語が進みますが
本書「維新始末」では徳川幕府の貧乏御家人
元闕所物奉行榊扇太郎が主人公なので
薩摩藩士は幕府の敵として登場している
榊扇太郎視点で見ると薩摩は悪者に
維新のまっただ中の江戸の人々の暮らしが
いかに振り回され混乱していたかを
感じさせる物語でした。


ただ本書は『闕所物奉行 裏帳合シリーズ』の最終巻
私は一冊長編読み切りだと思い込み本書を読んだので
少々もったいなかったかな!?
前シリーズから通して読んでいたら
もっと登場人物への感情移入が出来たかも!?



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 2018_12_24




上田秀人さんの「金の価値」


江戸の「金」に正面から挑む
『日雇い浪人生活録シリーズ』の第1巻です。


金の価値


九代将軍家重の治世。
親の代からの浪人・諫山左馬介は、
馴染みの棟梁の紹介で割のいい仕事にありついた。
雇い主は、江戸屈指の両替屋・分銅屋仁左衛門。
夜逃げした貸し方の店の片付けという楽な仕事を
真面目にこなす左馬介を仁左衛門は高く評価するが、
空店から不審な帳面を見つけて以降ふたりの周りは騒がしくなる。
一方、若き田沼意次は亡き大御所・吉宗からの遺言に
頭を悩ませていた。
「幕政の中心を米から金にすべて移行せよ」。
しかし、既存の制度を壊して造りなおす大改革は、
武家からも札差からも猛反発必至。
江戸の「金」に正面から挑む新シリーズ、堂々の第一弾!
(解説/細谷正充)



久々に上田さんの新シリーズを読みましたが
父親の代からの浪人が主人公だからか
今までとは視点が違うので!?かなり面白いです!

田沼意次といえば『賄賂政治家』としてのイメージが強く
これまでの上田作品でもヒール役のイメージでしたが
新シリーズでは何やら違うようですね
浪人・諫山左馬介と若き田沼意次
二人がこれからどうなっていくのか楽しみです。




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 2018_01_26




上田秀人さんの「百万石の留守居役シリーズ(七)(八)」


これぞ百万石のお国入り!
日の本一の規模ほ誇る加賀藩の参勤交代。
道中の交渉役を任された数馬に
思いがけぬ難題が降りかかる。
~「帯紙」より~


「貸借-百万石の留守居役(七)」

貸借

藩の顔である留守居役にとって貸し借りは大事だ。
会津藩に貸しをつくった数馬に、新たな役割が。
大藩加賀の参勤交代は大がかり。
その参勤交代のお膳立てを任されたのだ。
宴席が苦手と言ってばかりもいられない。
道中の各藩の留守居役を集めた吉原の会合に、
一人で臨む数馬に思わぬ援軍が!?



「参勤-百万石の留守居役(八)」


参勤

藩主綱紀のお国入り。
国元では数馬の婚約者琴が襲撃されるなど、きな臭い動きが。
そのため異例の急ぎ足の大名行列となった
道中の交渉役を任された留守居役の数馬だが、油断大敵!!
綱紀との縁組を切望する高遠鳥居家の
思いがけぬ罠が待ち受けていた!
数馬は藩の窮地を切り抜けられるか!?




「参勤(八巻)」で、藩主綱紀のお国入りの為
参勤留守居役を任された数馬
道中の交渉を上手く運びホットしたのも束の間
綱紀の命を狙う分家の罠が!
お家騒動の元凶である分家をどうさばくのか?

ちょうどいい所で終っていたので
次巻の発売が待ち遠しいです。

本書を読みながら、浅田次郎さんの『一路』や
映画『超高速!参勤交代』が頭に浮かび
特に『超高速!参勤交代』での設定が
超高速!と言うところで本書「参勤」と似ている!?
「参勤」を読みながら
藩主・前田綱紀が佐々木蔵之介さんで
瀬能数馬が永山絢斗さんに?
なんだか混ぜこぜのイメージに…^_^;
でも時代劇を観ているようで得した気分になれました。




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 2017_02_14




上田秀人さんの「織江緋之介見参シリーズ」
最終巻まで読み終えました!


本シリーズでは四代将軍家綱の世が描かれていましたが
『百万石の留守居役』と少し時代がかぶっているので
両作を比べながら興味深く読むことができました。



散華の太刀 - 織江緋之介見参(四)

散華の太刀

『浅草に轟音が響きわたった。
堀田家の煙硝蔵が爆発したのだ。
表向きの原因は管理する職人の不手際。
だが織江緋之介のもとに現れた老中阿部忠秋の家中によれば、
老中格松平信綱が水面下で関与しているという。
徳川光圀の命を受けて真相解明に乗り出す緋之介は、
堀田家家臣らの不審な動向を目の当たりに。
信綱と堀田家は何を企んでいるのか。
怨念渦巻く陰謀を察した緋之介に刺客が忍び寄る。』



果断の太刀 - 織江緋之介見参(五)
果断の太刀

『徳川家に凶事をもたらす禁断の妖刀村正が相次いで盗まれた。
被害にあった研ぎ師は遊女と心中し、
家宝を失った老侍は愛娘を身売りした。
悲劇の舞台となった吉原に動揺が拡がる。
何者かが村正を集めている。その目的とは。
織江緋之介は水戸藩主徳川光圀の密命を帯びて真犯人を探る。
浮上したのは幕府の重鎮。
背景には将軍位継承をめぐる争いが。
危機の及ぶ将軍家綱のもとに緋之介が疾る!』



震撼の太刀 - 織江緋之介見参(六)
震撼の太刀

『大挙襲来した刺客から将軍家綱を救った
織江緋之介のもとに新たな危機が迫る。
家綱失墜を企てる堀田正俊の命で、
大奥別式女衆の武芸達者が緋之介暗殺に動いたのだ。
かつてない強敵と対峙する緋之介。そこにさらなる難局が。
妖刀村正をめぐる幕府領袖の熾烈な争奪戦に
許婚の真弓が巻き込まれた。
徳川家に祟る村正に隠された神君家康の驚愕の秘密とは。
緋之介は愛する者を、幕府を護れるか。』



終焉の太刀 - 織江緋之介見参(七)
終戦の太刀

『将軍家綱は家光十三回忌のため日光に向かう。
次期将軍をめぐる暗闘が激化する最中、
危険な道中になるのは必至。
老中阿部忠秋は大勢の警固に加え、
剣術指南役の小野忠常と
その息子織江緋之介に供奉を命じた。
死を賭して凶刃を向ける死兵たちとの死闘のゆくえは。
そして御免色里・吉原と
徳川将軍家の驚愕の因縁が明らかになったとき、
緋之介もまた数奇な運命をたどる。
シリーズ堂々完結!』



上田さんの時代小説は同時代を描いていても
(本シリーズでは四代将軍家綱の時代)
主役の役どころや、視点を変えることで
読者を飽きさせず、いや飽きるどころか
かえって惹きつけてしまう。

私が今までに読んだ上田秀人さんのシリーズ作品
「織江緋之介見参シリーズ」→四代将軍家綱
『お髷番承り候シリーズ』→四代将軍家綱
『百万石の留守居役シリーズ』→四代将軍家綱から綱吉へ
『表御番医師診療禄シリーズ』→五代将軍綱吉
『御広敷用人大奥記録シリーズ』→八代将軍吉宗
『将軍家見聞役・元八郎シリーズ』→八代将軍吉宗
『奥右筆秘帳シリーズ』→十一代将軍家斉
『妾屋昼兵衛シリーズ』→十一代将軍家斉

シリーズ本を読みながら感じることは!?
今回も老中のお歴々は悪だの~とか
主人公の剣術が凄すぎて誰もかなわない!とか
大まかなパターンがあるので
いい意味で安心して読め(水戸黄門?)
文庫本なので電車の中で読むのにお薦めです!
私は読むのを止められず家でも読んでしまいますが^_^;


「織江緋之介見参シリーズ」面白かったのですが
主人公・織江緋之助こと、小野友悟が暗い!

友悟は将軍家指南役・小野次郎衛門忠常の末子だが
ある事情で吉原で暮らすことになる。
老中・松平伊豆守や阿部豊後守に逆恨みされ
執拗に命を狙われ…暗くもなりますか


水戸光圀や紀州大納言徳川頼宣が語った大秘事は
小説だから全然OKですが…
そのとんでもない解釈こそが上田作品の魅力ですね(^^)




テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
 2017_01_27




上田秀人さんの「織江緋之介見参シリーズ①~③」




悲恋の太刀(①)


若侍・織江緋之介
愛する者のために悪を討つ!

美しき女たちが妍を競う吉原
しかし幕府を揺るがす陰謀が―

(「帯紙」より)


悲恋の太刀

内容(「BOOK」データベースより)

ふらりと御免色里に現れ、
おもむろに慶長大判を取りだしたかと思えば、
取り篭った男まで鮮やかに斬ってみせた若侍の緋之介。
主の総兵衛に気に入られ、
遊女屋に逗留することになったが、
次から次へと謎の刺客に襲われる。
一体、何者なのか。





「不忘の太刀(②)」


義と勇を持つ若侍
老中の謀略に挑む!

御免色里・吉原を舞台に
天下騒擾の危機が迫る

「帯紙」より

「不忘の太刀」

内容(「BOOK」データベースより)

譜代大名の堀田正信が水戸藩屋敷に現れた。
幕政批判の上申書を提出、
無断で出家した正信は徳川光圀へ別れを告げに来たという。
幕閣に不穏な動きを感じた光圀は政情安定を願い、
将軍家剣術指南役小野次郎右衛門の息子緋之介を捜せと命じるが。





「孤影の太刀(③)」


哀しき女のために緋之介見参

若き侍・織江緋之介が
幕府を揺るがす巨悪を断ち斬る!

~「帯紙」より~

孤影の太刀

内容(「BOOK」データベースより)

神君家康の遺宝をめぐる争いで
若侍・織江緋之介に煮え湯を飲まされた老中松平信綱は
南町奉行神尾元勝に“浪人狩り”を命じる。
機に乗じて緋之介を投獄し意趣返しを遂げる狙いだ。
当の緋之介は危機を察しながらも
徳川光圀から託された探索に乗り出す。
三年前、光圀が懇意にする保科家の夕食家で起きた悲劇。
その裏で何があったのか―。
深まる謎、迫る刺客。
死闘の果てに待つ衝撃の真相とは。





「織江緋之介見参シリーズ」
本棚に積んでいた1~3巻を読みました。

物語の時代は、4代将軍家綱の世
主人公は将軍家剣術指南役小野次郎右衛門の息子
小野友悟こと織江緋之介
わけあって浪人となった緋之介は
ふらりと訪れた吉原に逗留することに

「織江緋之介見参シリーズ」では
1巻ごとに起きた問題を解決していくのですが
でもそれでも続きが読みたくなり
3巻まで一気読みしてしまいました^_^;

次から次に刺客に狙われてしまう主人公
上田さんのシリーズでは定番!?
本シリーズでは狙われる事情も
各巻ごとに変わっていくので
次に何が起きるのかとハラハラドキドキ
4巻~最終巻まで先が読めないので
今から続きを読むのが楽しみです。


ちなみに私が読んでいる上田さんのシリーズは
①「織江緋之介見参シリーズ」
②『三田村元八郎シリーズ』
③『御広敷用人大奥記録シリーズ』
④『百万石の留守居役シリーズ 』
⑤『表御番医師診療禄シリーズ』
の、5シリーズです。
①②のシリーズはすでに完結しているので
年内には読むつもりでいましたが
緋之介シリーズは続きを購入していないので
読み終えるのは来年ですね。
(元八郎シリーズは図書館で借りる予定です)

③④⑤は出版待ちなので
上田さ~ん、来年中には完結して下さ~い!





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